木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

クイズ

2007年07月11日 | 大江戸○×クイズ
○×ではないが、クイズなので、ここに分類します。(H21.9.12) 

南方熊楠は面白い人間だ。
 私には、世に伝えられた奇人というよりも、不器用で、生活に対して苦労して格闘したまじめ人間として映る。
 人間というのは、その人の年代に応じて生活態度や、ある時は考え方まで、変化させていかなければならないのかなあ、と思う。
 ある有名なラーメン屋さんに、「変わらないために、変わり続けなければならない」という言葉が書いてあった。
 変化しつづける客の嗜好に合わせるために(迎合するのではなく)自らも変化していかなければならない、という戒めであったが、熊楠は、一生変わらない姿勢を貫いたと言える。
 書いていたら、より正確なところが書きたくなって、一般に手に入る文献を読んでいるところである。
 熊楠については、近日中にもう一回書き直すとして、今回は、閑話休題、軽い記事にしたい。
 先日、本屋を覗いていたら、「クイズ大江戸風俗往来」という本が目についた。
 500円という廉価本ながら、正確な記述で、興味深かった。
 その中から、面白かったものを書き抜いて見る。

1.町火消しは、「め組」など、いろはに基づいて組が48あったが、なかった文字もある。
  その文字の代わりに百、千、万、本が充てられたが、なかった仮名四文字とはなんであろうか?
  ヒント:音感から嫌われた。3つまではなんとか分かるが、残り一つは難問。

2.江戸に醤油が広まるのは、中期以降であるが、蕎麦も江戸に出回った時は、醤油味ではなかった。
  さて初期の蕎麦の味は何であったろうか?
  ヒント:名古屋では簡単に受け入れられそう。

3.日本人は昔から「三大~」などという表現が好きであるが、江戸時代の三大珍味と言ったら?
  ヒント:今と似ている。

4.時代劇を思い起こして欲しい。たまに八百屋の場面なども写されるが、次の中で、江戸時代になかった野菜とは?
  ①小松菜  ②大根  ③白菜 ④胡瓜
  ヒント:ちょっと意外。

5.最強の力士と言われる大関雷電。その勝率は。
  ヒント:戦後最強の力士大鵬の勝率は8割3分である。

解答
1.ひ へ ん ら
ひは火に、へは屁に通じるので嫌われた。んは言いにくいから駄目、面白いのは、らであるが、これは隠語で男性器に通じたから使われなかったと言う。
2.味噌味
江戸の醤油は江戸初期には銚子や野田で作られ始めたが、値段が高かったので鰹節を味噌で煮出したような汁が使われることが多かったようである。今でもうどんなどは味噌味で食べるし、違和感はなかったと思われる。
3.からすみ うに このわた
肥前のからすみ、越前の塩うに、三河のこのわたが三大珍味とされた。ウニは珍味から人気商品へと栄転しつつあるが、からすみ、このわたは、今でも珍味である。
ちなみに、こもわたはナマコのはらわたの塩から、からすみはボラの卵巣を塩漬けしたあと干したものである。
4.白菜 
意外な気もするが、白菜が日本に伝わったのは明治になってからである。白菜は中国が原産で日清戦争の後、日本に伝えられたが、最初はうまく育たず、普及したのは大正に入ってからだという。
5.9割6分
197CM、169kgという抜群ではあったが、その体格を生かし、45歳に引退するまで、この成績を残したのはすごいの一言である。
当時、横綱は江戸城においての展覧相撲の際につけられる称号であったため、展覧相撲の機会のなかった雷電には横綱位がないのである。

いかがだったでしょうか?

クイズ大江戸風俗往来  久染健夫監修 実業之日本社

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