拓也さんは集会で、5月初旬に田口八重子さん(67)=同(22)=の長男、飯塚耕一郎さん(46)らと訪米したことを報告。家族会と支援組織「救う会」が2月に公表した「全拉致被害者の即時一括帰国が実現すれば、日本政府が北朝鮮に人道支援をすることに反対しない」とする新たな運動方針を米政府関係者らに説明、異論は出なかったとし「実りがあった」と手応えを語った。

めぐみさんの母、早紀江さん(87)は、今月19〜21日に開催された先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で岸田氏が各国の首脳と会談を重ねたことに触れ、「広島でなさったように、金正恩氏とも対面で1対1の話し合いをしてほしい」と日朝首脳会談の早期実現を求めた。

被害者家族は高齢化が進み、めぐみさんの父、滋さんら、被害者と再会できずに他界する家族が相次ぐ。親世代で存命なのは早紀江さんと、有本恵子さん(63)=同(23)=の父、明弘さん(94)の2人のみ。この日は早紀江さんは体調を考慮して途中退席し、明弘さんは車椅子で参加した。

岸田氏は、昨年10月の前回集会で拉致問題を「時間的制約のある人権問題」と表現しており、今回もそれを踏襲。「今こそ大胆に現状を変えていかなければならない」とも述べた。

集会には松野博一官房長官兼拉致問題担当相や全国の地方議員らを含め計約80人が出席。「全拉致被害者が帰国するまで戦うぞ」などと声を合わせ、閉幕した。

蓮池薫さん達、拉致被害者5人が帰国して早や20年過ぎましたが、

あれから拉致問題は進展していません。

岸田さんの「ハイレベルの協議」や「大胆に」の言葉が虚しく聞こえます。

 

また「拉致被害者の親世代で存命なのは横田早紀江さんと有本明弘さんの2人だけ」との記事に違和感を覚えます。

拉致被害者は政府認定の被害者以外に何百人もいます。

ですから他にも親世代でご存命の方はいる筈です。

特定失踪者は何百人もいますが、この中に被害者の親はいないのでしょうか。

 

度々荒木和博さんが話題にされる山本美保さん。

昨年11月の集会で山本さんの双子の妹さんが

「母が元気なうちに会わせてほしい。政府は本気で交渉していただきたい」と述べられています。

※集会での妹さんの演説⇩

https://www.youtube.com/live/BQyLXWlMC3w?feature=share&t=2573

 

※山本さんについては不可解なDNAデータ偽造事件があります。

最近は「拉致被害者全員の一括帰国」と言いますが、何百人とも言われている被害者全員帰国は現実的ではありません。

しかし政府認定の被害者は17人であり、既に帰国している5人を省けば12人ですから、現実的です。

更には上記の記事に「親世代で存命なのは横田早紀江さんと有本明弘さんの2人だけ」とありますから

余計に拉致被害者は特定失踪者は含んでいないのかと思ってしまいます。

では本当にそれでいいのかです。

拉致の疑いのある特定失踪者を無視するような事でいいのかです。

因みに27日に開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」の主催者は

家族会救う会、拉致議連等となっています。

特定失踪者は「拉致の疑いが完全には排除できない人」の事で、この中には拉致ではない人も含まれます。

という事は当然、拉致被害者も含まれているのです。

それは数人かもしれませんし、数十人かも、数百人かもわかりません。

 

「全拉致被害者の一括帰国」は現実的ではないと思っていましたが

「被害者の親世代は横田早紀江さんと有本明弘さんの2人だけ」との記事から

全拉致被害者には特定失踪者は含まれていないのだと推察します。

しかしそれでいいのかとも思うのです。

 

特定失踪者問題調査会は国会議員にも働きかけています。

今日調査会と特定失踪者家族会で拉致議連に要請【調査会NEWS3706】(R5.3.7): 荒木和博BLOG (way-nifty.com)

また特定失踪者の中には山本美保さんの様に北朝鮮に拉致された可能性が高い人もいます。

ところがあまり報道されません。

何か特定失踪者の存在を政府もマスコミも無視しているようにも思えてしまいます。

「拉致被害者の親の世代は横田早紀江さんと有本明弘さんの2人だけ」との報道が納得できず、

本当にそれでいいのか。

何か違う。

そんな気持ちで記事にしてみました。