本当に嬉しそう

ここでご紹介出来ないのが残念ですが、最近、老人の笑顔の二枚の写真を眺めています。

一枚は、私の父の米寿の祝いの記念写真です。
子供や孫に囲まれた写真の父の表情は、今までに見た事のない安心して嬉しそうな顔つきをしています。

そしてもう一枚は、私の友人の息子さんの結婚式の時の写真で、友人の母親のこれまた嬉しそうに笑顔を見せたものです。

友人の母親は老人特有の病気となり、徘徊をしたり孫の結婚相手を病院中で探したりしていました。
めでたく息子さんの結婚式の前後の日には、何とその病気が一時的に回復し、きちんと挨拶までされたらしい。
(※書いている私も、ここで涙が出て携帯の字がボヤける)

その式の一週間後、彼のお母さんは倒れて昏睡状態になり、安らかな寝顔で数ヶ月過ごして先日帰らぬ人になりました。

私はその笑顔の写真が大好きで、見る度に母親の尊く暖かな愛情を感じ、まるで私の母親の笑顔を見てる錯覚になります。

私の母も友人の母親も、名も無き田舎の老婦として息を引き取りましたが、二人は我々に惜しみない愛情を注いでくれました。

今日はその母親の告別式です。

素晴らしい笑顔を見せてくれた、彼の母上様のご冥福を心からお祈りいたします。