たーさんの世界(意地悪じーさん)

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2012年09月02日 | Weblog
今度の会社に入社する前に面接した知人の会社のオーナーからの電話が入り、僕の知恵も借りたいとの事でした。

その会社は土曜日が殆ど休みではないのでこちらからオーナーの息子さんにお断りしたのです。

労働条件を工夫できる余地もありそうな口ぶりでしたが、彼も僕が既に再就職していることを告げると、その会社で勤めあげた後でもいいとのことでした。


今度の会社は造園会社ですが、今後は土木的要素の強い造園工事受注に向けた体制を整える方向にあるようです。

話に聞くと今度の会社は造園会社の中でも、このような時勢でありながら確実に受注を増やしている無借金経営の優良会社らしいのです。

実際に勤めてみると社長(65歳)は二代目ですが、朝は一番早く出社していて夕方は一番遅く退社します。

機材はきちんと整理整頓されていて、作業員も若い人が多いのです。

それでは前の会社と今度の会社の比較をします。


【前の会社】
社長の前歴及び体勢:奥さんの兄さんが経営していた地元の同族会社に入り、支店長という肩書きで営業畑を歩き、社長の死後会社と折り合いが悪くなり自分で企業して10年程度の会社。
経理は奥さんが行い、無能で半人前のマザコン息子は43歳で独身で家族全員の性格が悪く、人を監視して家族内で陰口を叩くのが得意。
時には社員のゴミ箱をあさりました。


社長(72歳)が現場を知らず、たまに現場に行くと知ったかぶりな話をする。

作業場は雑然としていて、たまに社員に整理整頓がなされていないと文句を言う。

社長は朝は10時頃出社するが、五時過ぎに社長が再び出社して細かなことを社員に小言を言うのがたびたびある。
社員は社長の顔色を見ながら無給残業をし、社長が帰ってから7時前後に帰宅の途につく。(僕はその習わしがばからしいので、五時半~六時頃までは付き合い残業をしていたが、社長が居ようが居まいが関係無しに帰宅した。)

週に一度の会議があったが、殆ど社長のストレス発散の場でしかない様なもので、くだらない話で二時間近くを費やす。

作業員の日当は決まっているが、仕事が終わって会社に戻るのが一時間でも早いと、その分を減額して支払っていたようだ。
仕事が切れることもあり、その時は作業員は無給の自宅待機があった。
作業員は仕事の途中での一服も無く働き、場合によったら昼の休憩も十分に取らない作業員がいて、それを社長の前で自慢げに話していた。

社員の定着率が悪く、たいてい3年ぐらいで辞めている。(僕もそうです)

社長は社員にあたるのが日常化している。

細かくてけちな割りに借金まみれの会社。

作業員が高齢化している。

会社の作業場などいうものは無く、会社のエアコンは社長や奥さんや息子の感覚で動かしている。

社長が口だけのバイク評論家で、本心は偏見がある。

そのほかマダマダありますが、これ以上書くと腹が立つのでこのぐらいにします。
近いうちにこの会社は消滅すると思います。



【今度の会社】
社長の前歴及び体勢:社長は二代目のようだが、先代は庭師をしていたと思われる。
現場上がりの現社長は、今でも時々現場に出て作業もするようだが、社員はそれをけむたがっていない。
一人娘は最近結婚して事務を担当しているが、話しぶりは極めて大人しい。
娘婿も見るからに性格がよさそうな顔立ちをしていて、地下足袋を履いて現場で一緒に汗を流している。(バイクが好きなようなので、いつか僕とツーリングしたいらしい)


社長(65歳)が現場屋上がりで時々現場で作業もするが、社員はそれを嫌がらない。

作業場がきちんと整理整頓されていて、社長自ら片付けもする。

五時前に再出社する社長は社員が帰るのを待っていて、頃合を見て五時チョット過ぎには社員を帰宅させる。

毎日夕方に社員が帰るのを待っている間の数分が社長と社員のコミュニケーションの場であるので、決まった会議などは全くない。

仕事は十分に抱えているので基本的に時間から時間までの作業ではあるが、途中の一服は必ず取るし昼休みも最低一時間は取っている。
時には社長が珈琲チケットを提供する時もある。

社員の定着率がよく、十五年勤続が二名で、もう一人はゼネコンを定年退職した人(66歳)が五年目。

無借金経営の優良会社。(先代が地方の長者番付に出たこともあるらしい)(土地はしっかり持っているようだ)

作業員が殆ど若い。

会社の作業場の休憩所はいつもエアコンが作動していて、真夏のいつ帰っても快適な環境を保っている。

エンジンをばらして組み立てる社長だけでなく、社長の娘夫婦もバイク好き。

良い経営状態を続けるにはそれなりの苦労や努力あると思いますが、この会社で頑張ろうという気持ちになっています。