すみれ@京都拉麺小路

2月9日実食。

初めて「すみれ」のラーメンを食べたのは2002年の夏、「小樽運河食堂」で食べた醤油ラーメンだった。
二度目はジェイアール京都伊勢丹の北海道物産展。この時食べたのは味噌ラーメン。 そんなわけで、この日は塩ラーメンを食べることにした。
スープからは湯気が立ちのぼってこない。
スープ表面に浮かぶ油でフタをされているからだ。
したがって、熱々の状態が長続きする。
スープを啜るとその油の層がけっこう厚いことがわかる。
モチモチしてて、ピロピロしてて、シコシコとした食感の多加水な麺の存在感は強い。
スープの表面を油でコートした結果、湯気が全く立たない。その結果、店員さんが注意するようにアツアツであり、そのアツアツがかなり長続きするようにできているのは「すみれ」のラーメンの美点。森住製麺製の多加水気味中太縮れ麺のピロピロとした食感。これも京都で食べられるラーメンにとしてはかなり珍しいものではないだろうか。(もっとも、スーパーの冷蔵食品売り場なんかでこの手の麺に出くわすことは多いけど)
チャーシューはステーキ感のある厚みが良い。その分、メンマの存在感が乏しい。さらに、画像では刻みネギの左側に隠れている白いカマボコは、むしろ無い方がいいようにさえ思う。
化調っぽい後味がかなり後に引くスープ。それゆえにうま味の強さはかなりのものだが、どこか単調な味わいに感じる。スープ材や塩にこだわり抜いた秀逸な自家製塩ラーメンと比べるように食べると、ちょっと大味なラーメンに思えてしまう。
しかし、あの有名な「札幌ラーメンの『すみれ』」がデパート催事場のサテライト店ではなく、「すみれ京都店」としてオープンしたことで、京都の人が「へ~、札幌のラーメンやって」という興味で数多く訪れることになるだろうことと、一定の年月が経った後、どのような評価されるかは興味深いところ。
私としては、自分が「ウマい」と思うところをストレートに突っついてくるようなラーメンでないけれど、北海道的地方色を明確に感じさせるラーメンであることは、確かだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
すみれのラーメン (だいぼん)
2006-02-11 20:15:19
私は以前に純連のラーメンを食べたとこがありますが、

今回、すみれのラーメンを食べて、

「うすっぺらい」という感触がありました。

何かcognacさんとの共通点があるのでは?

と思います。

ただ、ラーメンを食いなれたゆえの贅沢なのかもしれませんが・・・。
 
 
 
すみれのラーメン (t_cognac)
2006-02-12 06:50:25
麺の力強さにはナルホドものだと食べる度に思います。スミレ。

せっかく京都に出来たんだから、新店効果が落ち着いた頃にまた行ってみようかと思いますです。
 
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