とみや食堂＠大津市大谷：中華そば

日中と夕方ににわか雨が降り、屋根のない車両で桜を撮って歩くに難儀したが、この季節ならではの姿を見に出かけてよかった。

それはそうと、この日の「とみや食堂」である。
「カドヤ食堂」は、ラーメンのことを常々から気にしている関西人であれば「ああ、あのお店な」となるだろう。

そして、

「とみや食堂」は、 R１で京都と滋賀を往来したことが多い方であれば「ああ、あのお店な」となるだろう。

画像をご覧いただければお分かりいただけるだろう。

つまり、ココである。

京都から大津方向だと京都東インターチェンジからの４車線が２車線になったところの左カーブの右手に、大津から京都方向だとウナギの「かねよ」と京阪追分駅を過ぎ、月心寺を過ぎた緩い下り坂ストレートから右カーブにさしかかるリネンサプライ工場のトナリ。運転に集中していれば一瞬で見過ごすところなので駐車場の様子とか確認しづらい。店の外にも内にも具体的な営業時間は表示されていない。

運転中のクルマから営業中であることをする手段は、ノレンの傍の回転灯。これが灯って回っていれば営業中ということらしい。大津から京都方向だと、この回転灯はかなり遠くからでも確認できる。京都から大津方向だと左カーブを抜けたところで右折することになるが非常に交通量の多く流れの速く危険に感じる。お店の駐車場は無いようだが食べログの現在時点では「駐車場 有」となっている。グーグルストリートビューで見てみると店と西側には車をしばらく停めておいても大丈夫そうなスペースがある。

店内、四人掛けテーブルが四つ＝計１６席。よく冷やしたお茶をテーブル上にポットに入れて置いてある。

入り口右にはおかず類ショーケースと電子レンジ、つまり一杯メシ屋スタイル。
そして熱いお茶の入ったポット、ぬるいお茶の入ったヤカン。

舌代一覧。やっすぅ〜！
だけど「めし」の大中小に細かく価格設定されていたりするところが特徴的かしらん。
注文は「中華そば」。このお店に入る前、いや行ってみようと思った時からそう決めていた。いまどき税込400円。幸楽苑のあっさり中華そばは390円だが税込だと421円。それを思うと、いかに安いか。

厨房のご主人が作ってくれて奥さんが持ってきてくれた中華そば。チャーシューはイトウとかマルダイとかプリマとかそんな感じ。あと、モヤシ、ネギ、ワカメ。レンゲはプラッチック。無造作にスタンプした感満載の雷文をあしらったラーメン鉢はみたことありそで実は滅多に出くわさ無い。かなりの年代モノ？

スープはうどん･そば･丼を出す食堂でよくある感じのあっさりした醤油味。トリとかブタを根性込めて煮出しているわけではなさそう。いやそもそもそんなこと期待してないない。途中でコショーをパラっと加えて食べたくなる感じ。（ラーメン食べるとなったらもう最初からバンバンとコショーをかけるのが信条な人は除く）麺は多加水気味でちょっと柔らかめ。これも性根の据わったラーメン店ではまあ、出合わないタイプ。それでいいし、それがいい。

実は、この中華そばを食べている間、ほとんどお店のオカーサンとしゃべりっぱなしだった。同じ大津市内の「長崎屋食堂（近頃ずっと休業中。心配）」の奥さんもそうだったが、やってきた客と話すのが大好きなのだろう。「黙って食わせろ」なんて無粋なことは言わず、話を聞きながら、問いかけをしながら啜った。以下、知り得た内容と思ったことを下記に列挙。

・創業は昭和４４年。今年で開業４７年。（めざせ５０周年アニバーサリー！）
・大将も奥さんも、生まれ育ちは京都府北部。舞鶴と大江らしい。店内に掲げてある天橋立の写真を見て、こないだやってきたお客さんは「ワタシ、宮津から来たんです」と言ってたそうな。
・創業してから現在まで、この店周辺の様子はずいぶん変わった。R１や名神高速、そしてもちろん京阪京津線もあったが、いまは一軒屋のように見えるウチのまわりには住宅があった。それらは皆R１の道路拡張等にともない立ち退いていったそうな。
・トナリのリネン工場の人の社員食堂的存在かとたずねたら、そんなことはないという。むしろ客層は、R１通行中にふらっと立ち寄る人が多いそうな。
・壁のところにある時計は先日新調したが、その前は振り子がカチコチする柱時計だった。（確かに壁にはそのあとが見て取れた）

・しまった営業時間と定休日を確かめるの忘れてた！まあ、11:00ごろ〜15:00あたりでやっている様子。日曜日は休みじゃないかな？（現地前を行く度と往復した記憶では）

・値段は安いしお茶の温度には細やかだしなにより丁寧にもてなしてくださるのがイイ。こういうお店はまさに「店があるうちに行っとけ」 

とみや食堂 （定食・食堂 / 追分駅、大谷駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.0