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妹から回ってきた大量のホラー系(笑)コミック本に紛れて我が家に来た本。
全部で54編の、様々な事件や事故と、それに纏わる人々との関係を、
偶然という観点からフォーカスを当てたもの。
例えば、アメリカ ネブラスカ州ベアとリスにあるウエストサイド・バプテスト
教会にてあった1950年3月1日午後7時25分に起こった事件。
ガス爆発により教会が吹き飛ぶという大惨事が発生。
本来は、同日7時30分から聖歌隊の練習があり、15人の聖歌隊員や
ピアニスト等が集まっている時間であったが、
メンバーそれぞれに全く別の事情があり、偶然にも全員が遅刻。
その結果、一人の犠牲者を出すことも無かったという。
15人とも、普段は遅刻癖などなく、いつも練習の15分前には皆揃って
いるのに、この日に限って全員が遅刻したのだそうな。
どういう計算か不明だが、全員が揃って遅刻する確率は、10億分の1以下
だとか。
この事件は、当時、あのロバート・キャパ氏で有名な「ライフ」誌にも
大々的に報じられ、この15人は有名人となったが、このとき以降二度と
15人全員に共通する奇跡は起きなかったという。
確かに、偶然と考えるには、あまりに出来すぎた話だよなあ。
事実は小説よりも奇なりという言葉がぴったりする。
どこまでが事実なのか不明だったため、軽くググって見たが、
さしたる釣果も無く、確認は出来ず終い。
ライフ誌の目次でも見つかればと思ったけれど、
流石に1950年のものなんて、英語圏でも当たればあるかも知れないが、
日本語圏内では無理だった・・・ orz
と、まあこうしたエピソードが計54件収録されている本。
一編辺り数ページと短いし、連続性も無いので、ちょっとした気分転換に
読むにはぴったりだった。
僕が興味を惹かれたエピソードは…
エピソード05:死神に狙われたバイクの兄弟
⇒バミューダの路上で、バイクに二人乗りしていた兄弟がお客を乗せた
タクシーと追突事故。幸い死者は無し。
一年後、同じ場所で、またもや兄弟のバイクと同じ客を乗せた同じ
乗務員のタクシーが追突。二度目で兄弟は還らぬ人に。
#ただこれは、冒頭紹介した教会のエピソードと異なり、
人名も年月も詳細を表わす情報が一切無く、真偽は不明。
自分もバイクに乗るので、心に残った可能性が大。
エピソード17:5000キロ離れた故郷に辿り着いた棺
⇒19世紀後半の舞台俳優だったチャールズ・F・コクランは、
カナダのプリンス・エドワード島出身だった。
或る日、ジプシーに、自分がアメリカ南部で死ぬこと、
ただ、魂が故郷のエドワード島に戻るまでは安息は訪れないし、
その日までには長く苦難の道をたどるだろうとの予言を受ける。
やがて彼は、アメリカ南部のテキサス州の港町ガルベストンでの
公演中に心臓麻痺で死亡(1899年)。
その遺体は、町の共同墓地に埋葬された。
翌年に町を襲ったハリケーンにより発生した土砂崩れで、
墓地も被害に遭い、コクランの棺も行方不明となってしまった。
それから8年後、プリンス・エドワード島の浜辺にコクランの
棺が打ち上げられ、漁師により発見。
やっとコクランは生まれ故郷の土に還ることができた。
エピソード33:はかりしれない人名を奪ったシャルンホルスト号
⇒第一次大戦後にドイツが建造した巡洋戦艦シャルンホルスト号が、
竣工過程に始まり沈没してもなお、関与した人に災いをもたらせ
続けた、という話。
シャルンホルスト号そのものは実在が確認できているし、
数奇な運命だったことも間違いなさそうだけど、
この本に刑されたエピソードの裏を取れた訳では無し。
ただ、初期~中期のスティーブン・キングのファンの僕としては、
「クリスティーン」を髣髴とさせるこうした話に弱いのだ。
もっとも、竣工前の建造現場で既に殺人を犯すなど、
どちらかというと映画版「クリスティーン」みたいだけどね。
といったところかな。
冒頭でも述べたけど、一つひとつの真贋にしゃかりきになるよりも、
読み物として楽しめれば、と思っています。
勿論、事実かも、と思って読む方が、より楽しめるけどね。
476円+税という価格から、1エピソード10円以下だし
買って損はしないと思います(笑)。
全部で54編の、様々な事件や事故と、それに纏わる人々との関係を、
偶然という観点からフォーカスを当てたもの。
例えば、アメリカ ネブラスカ州ベアとリスにあるウエストサイド・バプテスト
教会にてあった1950年3月1日午後7時25分に起こった事件。
ガス爆発により教会が吹き飛ぶという大惨事が発生。
本来は、同日7時30分から聖歌隊の練習があり、15人の聖歌隊員や
ピアニスト等が集まっている時間であったが、
メンバーそれぞれに全く別の事情があり、偶然にも全員が遅刻。
その結果、一人の犠牲者を出すことも無かったという。
15人とも、普段は遅刻癖などなく、いつも練習の15分前には皆揃って
いるのに、この日に限って全員が遅刻したのだそうな。
どういう計算か不明だが、全員が揃って遅刻する確率は、10億分の1以下
だとか。
この事件は、当時、あのロバート・キャパ氏で有名な「ライフ」誌にも
大々的に報じられ、この15人は有名人となったが、このとき以降二度と
15人全員に共通する奇跡は起きなかったという。
確かに、偶然と考えるには、あまりに出来すぎた話だよなあ。
事実は小説よりも奇なりという言葉がぴったりする。
どこまでが事実なのか不明だったため、軽くググって見たが、
さしたる釣果も無く、確認は出来ず終い。
ライフ誌の目次でも見つかればと思ったけれど、
流石に1950年のものなんて、英語圏でも当たればあるかも知れないが、
日本語圏内では無理だった・・・ orz
と、まあこうしたエピソードが計54件収録されている本。
一編辺り数ページと短いし、連続性も無いので、ちょっとした気分転換に
読むにはぴったりだった。
僕が興味を惹かれたエピソードは…
エピソード05:死神に狙われたバイクの兄弟
⇒バミューダの路上で、バイクに二人乗りしていた兄弟がお客を乗せた
タクシーと追突事故。幸い死者は無し。
一年後、同じ場所で、またもや兄弟のバイクと同じ客を乗せた同じ
乗務員のタクシーが追突。二度目で兄弟は還らぬ人に。
#ただこれは、冒頭紹介した教会のエピソードと異なり、
人名も年月も詳細を表わす情報が一切無く、真偽は不明。
自分もバイクに乗るので、心に残った可能性が大。
エピソード17:5000キロ離れた故郷に辿り着いた棺
⇒19世紀後半の舞台俳優だったチャールズ・F・コクランは、
カナダのプリンス・エドワード島出身だった。
或る日、ジプシーに、自分がアメリカ南部で死ぬこと、
ただ、魂が故郷のエドワード島に戻るまでは安息は訪れないし、
その日までには長く苦難の道をたどるだろうとの予言を受ける。
やがて彼は、アメリカ南部のテキサス州の港町ガルベストンでの
公演中に心臓麻痺で死亡(1899年)。
その遺体は、町の共同墓地に埋葬された。
翌年に町を襲ったハリケーンにより発生した土砂崩れで、
墓地も被害に遭い、コクランの棺も行方不明となってしまった。
それから8年後、プリンス・エドワード島の浜辺にコクランの
棺が打ち上げられ、漁師により発見。
やっとコクランは生まれ故郷の土に還ることができた。
エピソード33:はかりしれない人名を奪ったシャルンホルスト号
⇒第一次大戦後にドイツが建造した巡洋戦艦シャルンホルスト号が、
竣工過程に始まり沈没してもなお、関与した人に災いをもたらせ
続けた、という話。
シャルンホルスト号そのものは実在が確認できているし、
数奇な運命だったことも間違いなさそうだけど、
この本に刑されたエピソードの裏を取れた訳では無し。
ただ、初期~中期のスティーブン・キングのファンの僕としては、
「クリスティーン」を髣髴とさせるこうした話に弱いのだ。
もっとも、竣工前の建造現場で既に殺人を犯すなど、
どちらかというと映画版「クリスティーン」みたいだけどね。
といったところかな。
冒頭でも述べたけど、一つひとつの真贋にしゃかりきになるよりも、
読み物として楽しめれば、と思っています。
勿論、事実かも、と思って読む方が、より楽しめるけどね。
476円+税という価格から、1エピソード10円以下だし
買って損はしないと思います(笑)。