活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

さよならだけが、人生だ

2009-03-31 22:47:51 | Weblog
 「勧君」   勧君金屈巵   満酌不須辞   花発多風雨   人生足別離      作者 于武陵  「唐詩選」より    「君に、勧む」   この盃を受けてくれ   どうぞなみなみつがしておくれ   花に嵐のたとえもあるぞ   さよならだけが人生だ      邦訳 井伏鱒二 遠く、唐の時代の詩人、于武陵の作。 井伏鱒二の邦訳も、見事。 最後の一文の解釈が難しいけれど。 これ . . . 本文を読む
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もうひとつの日露戦争

2009-03-30 23:51:02 | 活字の海(書評の書評編)
著者:コンスタンチーン・サルキソフ  朝日新聞出版刊  価格:¥1575 (本体¥1500+税) 訳者:鈴木 康雄 (2009年3月23日 読売新聞) サブタイトル:ロシア提督の書簡初公開 ※ この書評の原文は、以下で読めます。 日露戦争という巨大な歴史上のターニングポイントを、マクロではなく 個人の心の動きというミクロな視点にフォーカスを当てて読み解こう としたのが、本書である。 . . . 本文を読む
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HAYABUSA~BACK~TO THE EARTH

2009-03-29 04:41:22 | 映像の海
【探査機はやぶさ】『全天周映像 HAYABUSA~BACK~TO THE EARTH』PV 今日(正確には昨日だが)、大阪市立科学館へ  <HYABUSA ~Back to the earth> の試写を観にいってきた。 先日、滑り込みで申し込んだが、運よく抽選に当選。 今日の試写会へのご招待となった次第。 大阪市立科学館は、新しくなってからは初めての訪問。 (って、もう何年前からあ . . . 本文を読む
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都筑道夫 ポケミス全解説

2009-03-24 15:59:58 | 活字の海(書評の書評編)
著者:都筑道夫 編者:小森収  (フリースタイル・2835円) 評者:若島正 毎日新聞 2009年3月22日 朝刊より サブタイトル:若き編集者の肖像と眼力 ※ この書評の原文は、以下で読めます。 2009年のこの時。 少々とうのたった(苦笑)本マニア、特に推理小説マニアであれば、 ハヤカワ・ポケット・ミステリのあのシリーズに思い入れが無い人は いないだろう。 変形版の背高のっぽの書装は . . . 本文を読む
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幕末史

2009-03-23 23:46:57 | 活字の海(書評の書評編)
著者:半藤一利 (新潮社・1890円) 評者:五味文彦  サブタイトル:勝と西郷を軸に描く明快な新史観 ※ この書評の原文は、以下で読めます。 あなたは、佐幕派ですか?それとも勤皇派ですか? のっけから、150年前の京の夜道で問われたら、恐ろしくて うっかりと回答できないような問答をしてしまったが、日本史好き にとってはとても重要な設問であることは論を待たないであろう。 . . . 本文を読む
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私はガス室の「特殊任務」をしていた

2009-03-22 21:49:53 | 活字の海(書評の書評編)
著者:シュロモ・ヴェネツィア 河出書房新社刊 2008年12月刊行 訳者:鳥取絹子 価格:¥2100 (本体¥2000+税) 評者:岩間陽子(国際政治学者) 歴史が、歴史であるためには何が必要なのか。 何らかの形で世に出ることか? それとも、それが在ったという事実だけで、歴史足りうるのか? 誰も知らなければ、歴史そのものが無かったことになるというのに。 そう。 真実と事実は、明らかに異なる . . . 本文を読む
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奇跡の脳

2009-03-21 00:08:10 | 活字の海(書評の書評編)
著者:ジル・ボルト・テイラー (新潮社・1785円) 評者:養老孟司 毎日新聞 2009年3月8日 東京朝刊 サブタイトル:神経解剖学者が右脳に「目覚めた」時 ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 人の感覚と言うものは、実に不思議だ。 よく、事故等で手足を無くされた方が、無くした筈の手足が冷える、 あるいは痛みや痒みを感じる、といった話を耳にすることがある。 本来は、そこにはもう存 . . . 本文を読む
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ソニータイマーならぬ、DSタイマー?

2009-03-20 15:34:09 | Weblog
ニンテンドーDSi ピンク任天堂このアイテムの詳細を見る この前のクリスマス。 子供たちに、DSのゲームソフトをプレゼントした。 うちの子は、まだサンタを信じているので、AMAZONでこっそりと 購入。夜にこっそりと枕元に…。 それはいいんだが、AMAZONのギフトラッピング。 あまりにしょぼいぞ! おまけに、AMAZONのロゴ入りだぞ! 上の子は、ローマ字を習いだしたので、もう危ないぞ!(笑 . . . 本文を読む
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利休にたずねよ

2009-03-19 23:02:39 | 活字の海(書評の書評編)
著者:山本兼一 (PHP研究所・1890円) 評者:渡辺保 毎日新聞 2009年3月15日朝刊 サブタイトル:椿一枝の強さ、点前の艶やかさ ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 いわずと知れた、昨年下半期の直木賞受賞作。 書店に行けば、平積みで並んでいるうちの一冊である。 色々な受賞作品については、別に敢えて背を向けることもしないが、 積極的に手に取ることもしない主義であ . . . 本文を読む
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自然に学ぶ粋なテクノロジー

2009-03-18 23:12:06 | 活字の海(書評の書評編)
著者:石田秀輝 (化学同人・1785円) 評者:藤森照信 毎日新聞 2009年3月15日刊より サブタイトル:便器を輝かせたムシケラの原理 ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 人智を超えた、という表現がある。 人としての限界を超えた領域にまで踏み込んだ、ということであり、 基本的にはよい方向を指し示す表現として用いられる。 だが、人智を超える、その基準線となる人の叡智が、 . . . 本文を読む
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