毎日新聞 2008年11月25日(火) 夕刊 7面 文化欄より
筆者:田川とも子(京都造形芸大講師)
国立西洋美術館で開催していた「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」を、
氏が観にいったときの所感である。
ヴィルヘルム・ハンマースホイは、19世紀のデンマークの人。
その作品は、17世紀のフィメール等の影響を色濃く残す、柔らかな
タッチを主体とした画風である。
が、しかし。
そこに描き出され . . . 本文を読む
毎日新聞 2008年12月25日(木) 夕刊 7面 文化・芸能欄より
筆者:手塚さや香(毎日新聞記者)
サブタイトル:関西文化’08④ 不況とネットに負け
最初に思った感想は、「意外にもったな…」というものだった。
僕が学生の頃、情報誌といえばLマガジンだった。
プレイガイドジャーナルも有ったが、僕はエルマガ派だった。
#どういう拘りがあったのかは、もうよく覚えていないが。
その月のLマ . . . 本文を読む
ドーパミンが欠乏し、ニューロン接続がぶつ切れになったまま、
歌詞を追う状態が続いていく。
この状態で飛び込んだ二重フーガは、失敗こそしなかったが、
テンションという意味では最悪だった。
こんなに自分は逆境に弱いのか?!と情け無い思いに浸りつつも、
何とかフーガを乗り切ったことで、少しテンションが戻ってくる。
アテンション!集中!と呪文のように念じながら、総監督のタクトを
見つめ続ける。
後 . . . 本文を読む
出だしは、まずまず。
思いっきり、出遅れもせず、おずおずとでもなく、声を高く送り出す
ことが出来た!
続いて、Dのパート。ここも問題無し。いい感じである。
これまで1時間待った、いや、夏から半年間、この時を待っていたのだ。
気合が入らなくてどうする?
#ちなみに(お前のルポは、「ちなみに」が多すぎる!とよく知人に
怒られる(笑))、僕が大好きな武内陶子さんに友人を通じて
書いていただいた色 . . . 本文を読む
またまたここで、話は脱線するが…。
昨日紹介した、ティンパニ奏者のミヒャエル君であるが、wph1842さんの
HP「フォルカーの部屋」によると、彼は三人兄弟で、そのいずれもが
音楽家なのだそうな。
ちなみに、その構成はというと…
長兄:ミヒャエル(打楽器奏者)ウィーン交響楽団
次兄:ヴォルフガング(ホルン奏者)ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
末弟:シュテファン(ピアニスト/指揮者)
. . . 本文を読む
そうして始まった第九は、佐渡のタクトに合わせてゆるゆるとその旋律を
練り上げていく。
第一楽章から第二楽章、そして第三楽章へと、途中の再チューニングの
僅かな合間を挟んで約1時間もの間繰り広げられる音の饗宴。
毎年、その間は安らかな世界へと召されてしまうのだが、今年は第九を
堪能することが出来た。
#いや、その、少しは召されてしまったけどさ(笑)。
ここで、少し気になったことが。
最前列に . . . 本文を読む
本番レポに入る前に、又もや少し脱線。
今まで万九って、観客としては参加したことが無かったのだけれど、
コジローさんが書かれているCHICOCO CAFEというブログで、
当日券を求められて観にこられた際の日記を拝読した。
う~ん。万九のチケットって、いつも即座に売り切れるので入手困難という
話はよく聞くけれど、当日券の入手もこんなに大変なんだ!とびっくり。
まあ座席の移動があるので、何がしかの . . . 本文を読む
本番では、やっとオープニング映像を最初から観ることが出来た。
リハ時に感じたナレーションの違和感については、残念ながら変わらず。
少しは耳が慣れるか?とも思ったけれど。
#まぁ、初聴時よりもましにはなったけれどね。
そして、四人のソリストによる「歌のある星へ」のメドレー。
やはり、すぐ傍で観る&聴くキュウちゃんのバリトンには感動。
それにしても、リュートってきれいな音だよなあ。
そもそも僕は . . . 本文を読む
余話として。
万九仲間の南八尾電車区さんのブログによると…。
年末以降に申込者に順次発送される万九のDVDであるが、なんと。
第一部は全く収録されていないらしい。
(=第二部の第九と蛍の光のみ)
著作権の関係が有るのは分かるが、折角の二部構成なのである。
通してもう一度追体験したい!という人が多い。というか、DVDを
購入までする方は、皆そう考えていると思う。
もう少し、何とかならないものな . . . 本文を読む
第一部リハーサルの続きを書く前に、少し入手した情報を披露。
あの第一部冒頭のナレーションに使われた詩は、ソプラノ歌手である
深川和美さんのHPによると、ずばり「歌のある星へ」というタイトルで、
KKT熊本県民テレビのアナウンサーである村上美香さんによるものらしい。
実際にナレーションを当てた方は、残念ながら不明。
先にも書いたが、男女の声がユニゾンになってからはいい感じで聞けて
いたので、惜し . . . 本文を読む