今回のポイント、オオイソバナの根は、前回も書いたが石垣島の南西に位置している。
その場所には、竹富島という小島があり、両方の島影になることで、北風には
めっぽう強い海となっている。
さて、ボートは小雨ぱらつく中、約15分程でポイントに着いた。
竹富島を横に見て、浅瀬の海はエメラルドの輝きの片鱗を時折見せてはくれるが、
いかんせん小雨交じりである。曇天、いや雨天である。涙雨である。
でも、こん . . . 本文を読む
毎日新聞 2月28日(木)夕刊 9面 文化欄より 記:作家 金真須美
視点を変えてみる。
簡単な表現だが、実践するのは実に難しい。
何せ、肉体という檻の中に自意識を封じ込められた存在である人間が、
その檻を打ち破って相対化した視点から俯瞰しなおすということをしないと
いけないのだ。
どんなに自分を無にしようと思ったところで、なかなか出来るものではない。
それを叶えてしまうところに、相対化の . . . 本文を読む
毎日新聞 2月26日(火)夕刊 9面 文化欄より 記:京都造形芸大講師 田川とも子
物事を表すということは、どういうことなのだろう。
例えば、目の前に林檎がひとつある。
誰が見ても、よく熟れた美味しそうな林檎である。
赤く艶やかな皮は輝き、はちきれんばかりの蜜を溜め込んでいそうである。
まだ収穫されて間が無いことを示すように、身もしっかりと締まって、
傷ひとつ無い。
そんな林檎を見た時に . . . 本文を読む
毎日新聞 2月26日(火)夕刊 9面 文化面より 記:伊藤和史
サブタイトル:国家史でない歴史が大切
先日開催された「歴史教育と考古学」を考える第1回シンポジウム(東京学芸大、
日本考古学協会主催)の模様をまとめたもの。
うーん。
実際にそのシンポジウムに行ってないからなんとも言えないが、本当に日本の
考古学者がここに書かれているようなことを考えているのだろうか?と、
ちと不安になってきた。 . . . 本文を読む
11月4日の朝が明けた。
今日こそは!の期待も籠めて開けたカーテンの向こうには…
なんと、昨日よりも更なる曇天が!
「俺が何を悪いことをしたちゅうんですか~!」と言いたそうな表情のお客様と
一緒に、のろのろと準備をする。
昨晩器材はショップに預かってもらったので、水着(エアコンを入れていたとは
いえ、まだ生乾き状態なので、履くのが少し気持ち悪いよ~)を身に付けた
後は、Tシャツ、ボートコート . . . 本文を読む
新潮文庫 1985年刊 620円
たまさかいきつけの古本屋で、上下セットで販売されていたのを目にして購入。
まだ上しか読んでいないが、まずはここまでの感想を。
本書(特に上巻)で語られるマリー・アントワネット像により、僕自身あのフランス
革命においてルイ16世一家が4人中3人が死刑、もしくは獄死という悲惨な末路を
辿らねばならなかったのかが、理解できたように思える。
それは、なぜフランス革 . . . 本文を読む
毎日新聞 2月22日(金)夕刊 4面 遊友ランド面
「見る・聞く・感じる こころの健康学」より
サブタイトル:山頭火 自分の弱さを認識して生きる
関西大学社会学部教授であり、精神科医でもある飯田紀彦氏のコラム。
種田山頭火といえば、北大路魯山人と並んで、知名度は高いがその業績はあまり
知られていない日本人文化人の筆頭候補になるのではないだろうか?
. . . 本文を読む
クレリー他著 ジャック・ブロス編 福武書店 1989年 1400円
マリー・アントワネットの旅行鞄のコラムを書いてから、フランス革命前後の
状況について、もっと詳細に知りたくなって、書物を漁っている。
そんな中、入手したうちの一冊がこれ。
この本は、以下の三部構成となっている。
すなわち、表題ともなったタンプル塔に囚われたルイ16世とその家族
(勿論アントワネットと子供たちである)に従僕 . . . 本文を読む
毎日新聞 2月19日(火)夕刊 4面 関西面より
ドラマチックというのは、正にこういうことだろう。
この記事を読んで、文字通りそう思った。
この記事は、お菓子のエーデルワイス会長 比屋根 毅さんの半生記(第3回)
である。
第1回にて、氏が沖縄は石垣島を出て修行の途に着くところから注視していたが、
今回の凄まじさに思わず他の記事を差し置いて取り上げてしまった。
この第3回は、氏が独立してエー . . . 本文を読む
毎日新聞 2月17日(日) 11面 今週の本棚「好きなもの」より
作曲家であり、ピアニストでもある高橋悠治氏が、本日のこのコラムの執筆を
担当している。
先日取り上げた林真理子氏は、新幹線の中での柿ピーとコーヒーを供とした読書の
時間が至福の時間としていたが、今回の高橋氏は三つ、好きなものを挙げている。
① 本
これはもう言わずと知れた、である。
ただ、氏の読み方はかなり濫読気味であ . . . 本文を読む