2008年6月15日(日) 午後2時開演 大阪ビジネスパーク円形ホールにて
今回の作品を観終えた後、前作とどう変わったのかを改めて考えてみた。
一番感じたことは、焦燥感、かな。
その解説を行う前に、この物語を知らない方もいると思うので、
以下に概要をまとめよう。
主人公さと子は80歳。
幼児退行しており、自分のことを10歳だと思っている。
さと子を介護するヘルパー達は、さと子の気持ちに沿 . . . 本文を読む
今日、歯医者に行って、前回型取りしたマウスピースを貰ってきた。
どういう風に出てくるのかと思いきや、石膏で取った僕の上の歯型に
嵌った形で出てきたのには、びっくりした。
そっか~、自分の歯は、こんな風になっているのかと、改めて思う。
マウスピースそのものは透明で、薄く、弾力がある素材で出来ている。
試しにと先生が嵌めてみる。
うん。
事前に思っていたよりは違和感無く、すっぽり嵌ってくれた。 . . . 本文を読む
著者 藤本ひとみ 集英社 2006年9月30日 第1刷 1500円(税別)
この作品集のうち、今回取り上げた「王妃マリー・アントワネットの首」だけは
他の作品とは異質な輝きを持っている。
それは、他の3作品が、殺人の主体が個人であるのに対して、本作品については
国家による殺人=処刑をモチーフにしている点である。
モチーフとされた処刑は、標題のとおりマリー・アントワネットのギロチン刑
であ . . . 本文を読む
川島ルミ子著 大修館書店刊 1989年2月初版発行 定価1200円
【ルイ17世 その死と謎】
P143 ルイ17世の墓(写真)
※ マルグリット教会内庭にある、この墓の写真を見たのは
本書が初めてだった。
質素な墓所が、涙を誘う。王政復古の時代を経てもなお、
これなのか、と…。
P146 ルイ17世の遺体検分の図(写真)
※ 1894年 . . . 本文を読む
川島ルミ子著 大修館書店刊 1989年2月初版発行 定価1200円
川島ルミ子氏の著作を読むのは、今回が初めてである。
本書は、文字通りフランス革命に関する6つのエピソードを纏めたドキュメンタリー
である。
どの章も、小振りながらも、あまり他に僕が読んだ書物では語られていなかった
歴史の側面を紹介されていて、非常に興味深かった。
また、本書では写真が結構多く、それもあまり見た事がないもの . . . 本文を読む
ともあれ、これを機に有る程度前向きに歯軋りと向かい合うことにしようと、
まずはネットで歯軋りを検索してみた。すると…
怖い怖い。
歯や歯茎が丈夫なうちは良いが、だんだん歯軋りのパワーについていけなく
なると、早期に歯周病から歯槽膿漏を誘発し、歯が抜ける遠因どころか直接
的要因となる、といった記述がごろごろしている。
されば、そもそもなぜ歯軋りが起きるのかというと、習慣性のものもある
らしいが、 . . . 本文を読む
実は、歯軋り持ちである。
自覚してから、もう20年くらいは経っていると思う。
正確なスタート時期は、もはや藪の中である。
合宿や旅行、様々なシチュエーションで、この歯軋りは畏怖や迷惑、興味等、
様々な関心を持って迎えられた。
なぜ?と言われても困る
(だって、本人だって分からないのだから)
よく歯や顎が何ともないね。と言われても困る
(だって、結果として無事なだけで、コントロールしている訳で . . . 本文を読む
バーバラ・レヴィ著 喜多迅鷹・喜多元子訳 法政大学出版局刊
副題:-7代にわたる死刑執行人サンソン家年代記-
1987年9月初版発行 定価1900円
以前に取り上げた、「死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 」
(集英社新書)が、フランス革命最盛期に、ムッシュ・ド・パリと呼ばれ、
死刑執行人を務めたシャルル・アンリ・サンソンにフォーカスを当てたもので
あるならば、この書物は、サ . . . 本文を読む
オリヴィエ・ブラン著 小宮正弘訳 朝日新聞社刊 1989年9月初版発行 定価1480円
壮絶な書である。
およそ、150通もの遺言を通して読むような機会が、この先訪れるとは
想像の埒外である。
それが、こうして書物の形を取って存在する。
その奇跡に感嘆すると共に、その内容に、またその刊行の経緯に戦慄を禁じ
得ない。
本書は、フランス革命の時代、国民公会による、もっと有り体に言えば
ロベ . . . 本文を読む
星野 仙一著 世界文化社刊 2007年11月初版発行 定価1470円
プロ野球ファンとして、野球に関する書物が目に入れば、余程のことが無い
限りはいそいそと買い込むことにしている。
リアルな方の著作は、色々と進行中の出来事の裏面、横面、斜め面を想像
するいい材料になるし、かつての名選手等の著作も、当時を知る便として
重宝する。
そんな中でも、もっとも心に残った書物は、故稲尾 和久氏の . . . 本文を読む