活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

青い実を食べた -さと子の場合- (後編)

2008-06-30 00:07:50 | 舞台の海
2008年6月15日(日) 午後2時開演 大阪ビジネスパーク円形ホールにて 今回の作品を観終えた後、前作とどう変わったのかを改めて考えてみた。 一番感じたことは、焦燥感、かな。 その解説を行う前に、この物語を知らない方もいると思うので、 以下に概要をまとめよう。 主人公さと子は80歳。 幼児退行しており、自分のことを10歳だと思っている。 さと子を介護するヘルパー達は、さと子の気持ちに沿 . . . 本文を読む
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続・歯軋りのこと

2008-06-28 23:08:03 | Weblog
今日、歯医者に行って、前回型取りしたマウスピースを貰ってきた。 どういう風に出てくるのかと思いきや、石膏で取った僕の上の歯型に 嵌った形で出てきたのには、びっくりした。 そっか~、自分の歯は、こんな風になっているのかと、改めて思う。 マウスピースそのものは透明で、薄く、弾力がある素材で出来ている。 試しにと先生が嵌めてみる。 うん。 事前に思っていたよりは違和感無く、すっぽり嵌ってくれた。 . . . 本文を読む
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クラシックミステリー 殺人の四重奏 第四楽章:王妃マリー・アントワネットの首(下)

2008-06-26 22:54:57 | 活字の海(読了編)
著者 藤本ひとみ  集英社 2006年9月30日 第1刷 1500円(税別) この作品集のうち、今回取り上げた「王妃マリー・アントワネットの首」だけは 他の作品とは異質な輝きを持っている。 それは、他の3作品が、殺人の主体が個人であるのに対して、本作品については 国家による殺人=処刑をモチーフにしている点である。 モチーフとされた処刑は、標題のとおりマリー・アントワネットのギロチン刑 であ . . . 本文を読む
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フランス革命秘話(下編)

2008-06-25 23:04:51 | 活字の海(読了編)
川島ルミ子著  大修館書店刊 1989年2月初版発行  定価1200円 【ルイ17世 その死と謎】 P143 ルイ17世の墓(写真)     ※ マルグリット教会内庭にある、この墓の写真を見たのは       本書が初めてだった。       質素な墓所が、涙を誘う。王政復古の時代を経てもなお、       これなのか、と…。 P146 ルイ17世の遺体検分の図(写真)     ※ 1894年 . . . 本文を読む
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フランス革命秘話(上編)

2008-06-24 23:34:32 | 活字の海(読了編)
川島ルミ子著  大修館書店刊 1989年2月初版発行  定価1200円 川島ルミ子氏の著作を読むのは、今回が初めてである。 本書は、文字通りフランス革命に関する6つのエピソードを纏めたドキュメンタリー である。 どの章も、小振りながらも、あまり他に僕が読んだ書物では語られていなかった 歴史の側面を紹介されていて、非常に興味深かった。 また、本書では写真が結構多く、それもあまり見た事がないもの . . . 本文を読む
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歯軋りのこと(下)

2008-06-23 23:46:18 | Weblog
ともあれ、これを機に有る程度前向きに歯軋りと向かい合うことにしようと、 まずはネットで歯軋りを検索してみた。すると… 怖い怖い。 歯や歯茎が丈夫なうちは良いが、だんだん歯軋りのパワーについていけなく なると、早期に歯周病から歯槽膿漏を誘発し、歯が抜ける遠因どころか直接 的要因となる、といった記述がごろごろしている。 されば、そもそもなぜ歯軋りが起きるのかというと、習慣性のものもある らしいが、 . . . 本文を読む
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歯軋りのこと(上)

2008-06-22 08:35:25 | Weblog
実は、歯軋り持ちである。 自覚してから、もう20年くらいは経っていると思う。 正確なスタート時期は、もはや藪の中である。 合宿や旅行、様々なシチュエーションで、この歯軋りは畏怖や迷惑、興味等、 様々な関心を持って迎えられた。 なぜ?と言われても困る (だって、本人だって分からないのだから) よく歯や顎が何ともないね。と言われても困る (だって、結果として無事なだけで、コントロールしている訳で . . . 本文を読む
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パリの断頭台

2008-06-21 23:54:30 | 活字の海(読了編)
バーバラ・レヴィ著 喜多迅鷹・喜多元子訳 法政大学出版局刊  副題:-7代にわたる死刑執行人サンソン家年代記- 1987年9月初版発行  定価1900円 以前に取り上げた、「死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 」 (集英社新書)が、フランス革命最盛期に、ムッシュ・ド・パリと呼ばれ、 死刑執行人を務めたシャルル・アンリ・サンソンにフォーカスを当てたもので あるならば、この書物は、サ . . . 本文を読む
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150通の最後の手紙  フランス革命の断頭台から

2008-06-20 23:38:03 | 活字の海(読了編)
オリヴィエ・ブラン著 小宮正弘訳 朝日新聞社刊 1989年9月初版発行  定価1480円 壮絶な書である。 およそ、150通もの遺言を通して読むような機会が、この先訪れるとは 想像の埒外である。 それが、こうして書物の形を取って存在する。 その奇跡に感嘆すると共に、その内容に、またその刊行の経緯に戦慄を禁じ 得ない。 本書は、フランス革命の時代、国民公会による、もっと有り体に言えば ロベ . . . 本文を読む
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星野流

2008-06-19 23:37:30 | 活字の海(読了編)
星野 仙一著  世界文化社刊  2007年11月初版発行  定価1470円 プロ野球ファンとして、野球に関する書物が目に入れば、余程のことが無い 限りはいそいそと買い込むことにしている。 リアルな方の著作は、色々と進行中の出来事の裏面、横面、斜め面を想像 するいい材料になるし、かつての名選手等の著作も、当時を知る便として 重宝する。 そんな中でも、もっとも心に残った書物は、故稲尾 和久氏の . . . 本文を読む
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