先日、あのバイクトラブルの翌日。
余裕を持って少し早めに家に帰ったこともあり、ぽっかり時間が出来たので、
日課の勉強とどちらを取るか少し逡巡した挙句に、自分の中のテンションに
身を委ねて「蘇える金狼」を観てしまった…。
久しぶりに観返してみて、思ったこと。
この朝倉哲也(本編の主人公です)は、しみじみと村川透と松田優作の
ものなんだなあ。
村川は、映像という武器を手に印象的なシーンを次々に . . . 本文を読む
真行寺君枝の名前を、久しぶりに見た。
ネットニュースで、著書を出したことについて触れられていたものだが、
僕の預り知らないところで(当たり前か)、離婚~自己破産と、
なかなかに大変な人生を歩んでいたようだ。
真行寺君枝が特に好き!という訳ではない。
ないが、昔所属していたダイビングショップにて、発行していた機関紙の
スタッフ紹介コーナーに載せるので、好きな芸能人を書け!と言われて、
名前に惹か . . . 本文を読む
毎日新聞 2008年10月31日(金) 夕刊 7面 文化欄より
筆者:手塚さや香(毎日新聞記者)
サブタイトル:「言葉の死滅」茂る葉に受け手と化学変化の芽
先日、ゴッホの「ドーピニーの庭」を題材にして、作品は一体誰の
ものか?という話をした。
オリジナルに対する改変が、作品にとって如何なる意味を持つか?という
そこでの議論を、吹き飛ばしてしまうような作品を世に生み出している
作家が居る。
. . . 本文を読む
毎日新聞 2008年10月1日(水) 夕刊 6面 文化欄より
筆者:佐藤亜紀(作家)
バイオリン、と聞いて、あなたは何を連想するだろうか?
ある人は、ヴェルレーヌの詩を真っ先に思い浮かべるかもしれない。
ある人は、ストラディバリウスのような高価な楽器を念頭に浮かべる
かもしれない。
またある人は、お気に入りのバイオリン協奏曲が脳裏に流れるかもしれない。
では、僕にとっては?
昨今では、峰竜 . . . 本文を読む
毎日新聞 2008年11月7日(金) 夕刊 7面 文化欄より
筆者:手塚さや香(毎日新聞記者)
サブタイトル:呼び覚まされる筆 濃密な背景に浮かぶ救世主
石井一男の描く絵。
絵の具を塗り固めるようにして描くそのスタイルは、僕にとっては
どこか馴染みの深さを感じさせる。
小学生の頃。
風景画を描いていた僕は、ふとしたことをきっかけに、筆を使わずに
指で描くことを覚えた。
パレットに出した絵 . . . 本文を読む
毎日新聞 2008年11月7日(金) 夕刊 9面 文化欄より
筆者:古谷可由(ひろしま美術館主任学芸員)
サブタイトル:ゴッホの消された黒猫 友人もその意図を理解せず
考え抜かれた構図や色彩
画像は、名画デスクトップ壁紙美術館より
作品とは、一体なんなのだろう? と、ふと思う。
誰が、誰のために生み出すものなのか?
それは、作者にしか、いや、場合によっては作者にすら分 . . . 本文を読む