活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

鉄輪は人の輪となり、やがて銀河をも覆う■KAGAYA監督トークショーinわかやま館(その16)

2012-06-04 22:18:56 | 宇宙の海
日時:平成23年8月20日(土) 午後2時~
場所:わかやま館1Fイベントホール
主催:みさと天文台友の会
テーマ:「星への憧れ-宇宙と神話の世界-」
写真画像提供:@j_pegasus(わかやま館元シアターディレクター村田氏)
CG画像提供:KAGAYA氏(※ 掲載は、氏の許可を得て行なっています)



<Atention>
 このレポートは、KAGAYA氏のトークショー、ならびにその前後に
 氏に対してブログ主が行った質問等を再構築しております。
 内容に関して事実と齟齬等有った場合には、その責は当然ながら
 全てブログ主に帰します。

<Atention2>
 文中の呼称については、敬称略で統一とします。
 

■鉄輪は人の輪となり、やがて銀河をも覆う


「スターリーテイルズ」創作シーンについての語りの後は。
後日談とでもいうべき、KAGAYAと水樹奈々の対談の模様に
ついて、トークショーは進んでいく。


この対談は、アストロアーツの発行する天文雑誌である
『月間星ナビ』の2011年9月号に掲載されたものである。


まだバックナンバーは販売しているので、興味のある方は
是非お読みいただければと思う。


月刊 星ナビ 2011年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
角川グループパブリッシング



対談を収録している「月間星ナビ」の当該ページの
イメージは、アストロアーツのこちらのページから
見ることができる。


これがまた、実に絶妙なサイズのイメージ画像であり、
読めそうでギリギリ読めない(笑

なまじ、読める部分もあるだけに、とてもフラストレー
ションが溜まってしまう。

畢竟、読みたければきちんと買ってね!というアストロ
アーツの思惑に乗せられてしまう仕組みとなっているの
である。

くそう。まんまとしてやられたぜ!と思いながらも、
全編ちゃんと読んでみたいと思われた方は、上のリンク
から即購入を。
バックナンバーなので、いつまでも在庫があるとは
限りませんので。



ちなみに、この対談。
独立した企画ではなく、KAGAYAが同誌で連載している
「KAGAYA通信」のVol.36として行われたものである。

連載開始からちょうど丸3年の節目の回ということや、
「スターリーテイルズ」の公開直前ということもあって、
通常のKAGAYA通信を2ページに拡大して収録された
今回の対談は、KAGAYAにとってもとても楽しかった
ようであり、KAGAYAのイラストが描かれた天球儀を
挟んで水樹奈々と並んで写っているとても嬉しそうな
表情のKAGAYAが写っている。


だが。
トークショーで語られたのは、そうした対談の正史では
なく、まさに裏話であった。

この時の対談の情景を撮影してくれたカメラマンの方が
アイドル大好き!な方で、もう終始嬉しそうに水樹奈々を
撮りまくっていた、というものである。


そう言われてみれば、当該ページを見てみても、KAGAYAが
正面から写っているのは上でも紹介した水樹奈々との
ツーショットのシーンのみであり、後の写真は水樹奈々
onlyである。

まあ、カメラマンの気持ちは同じ男性として分からない
でもない…と言うよりも、よく分かるし、そう語っていた
KAGAYA自身の表情も、とてもうれしそうに見えたのは
ご愛嬌というものであろう。


なお、この対談の模様は水樹奈々の公式ブログでも紹介
されている。
ブログの日付を見ると、ちょうど「月間星ナビ」発売の
ひと月前であり、対談が行われた時期等を類推すること
ができて面白い。


その対談の冒頭でも語られていたが、水樹奈々は愛媛県の
出身であり、子供の頃に見た星空の美しさから自然に星や
宇宙が大好きになったのだという。

その思いが、水樹奈々の人生の岐路の選択の端々に影響を
もたらした結果、こうして「スターリーテイルズ」にて
女神アストライアの声をあてたり、コンサートのオープニ
ング映像にてKAGAYAの銀河鉄道に乗車することに繋がった
のだとすれば。

それは、素直に素晴らしいことだと思う。


こうした対談での発言やコンサートの演出について、単に
水樹サイドがスポンサーに配慮しただけと斜に構えて捉える
よりは、「銀河鉄道に乗ることができて嬉しかった!」と
いう発言を肯定的に受け止めた方が余程前向きに
(楽観的と言い換えてもよい)人生に向き合うことが出来る
というものである。


ちなみに、このときのライブ・コンサートに使用された画像が、

 『水樹奈々さんのライブオープニング映像を制作』

として、KAGAYAスタジオHPにUPされている。

自分も銀河鉄道に乗ってみたい!と思われている方は、
是非ご覧になってほしいと思う。



かつて。
降るような星空が天を覆い尽くす花巻の地で。
宮沢賢治は、夜空を振り仰ぎながら、そこを縫うように走り
抜ける銀河鉄道の線路を見出し、あの悲しくも美しい物語を
紡ぎ出した。


その言葉は活字となり、賢治の死後も数多の版で印刷され、
それにインスパイアされた様々な作品が生み出されていった。

KAGAYAの銀河鉄道もまた、その一つである。


それはKAGAYAのイメージによる、KAGAYAだけの銀河鉄道では
あるが、しかし。

そのイメージは、更に多くの人々の心に、その人々の数だけの
銀河鉄道を走らせる触媒ともなっていく。

そうした銀河鉄道に、幼少の頃から星が好きでよく夜空を眺めて
いたという水樹奈々が乗車することによって。

今度は、KAGAYAを知らなかった水樹奈々のファンの中にも、
新たな銀河鉄道が走り出すきっかけとなっていくのかもしれない。


そう思うとき。
僕は、最初は単線の銀河鉄道の軌条が、やがて無数に枝分かれして
空いっぱいに広がっていくような情景を夢想せずにはいられない。

賢治は、なんと豊穣な世界を僕達に残してくれたのだろう。


そんな、人の思いを知ってか知らずか。
今日も、夜空には密やかに星星の静寂が広がっている。
賢治の生きていた頃と、同じように。



リミテッドエディション(限定版画):「銀河の彼方」


(この稿、続く)




3D球体パズル 960ピース 天球儀セレスティアル【光るパズル】 (直径約30.5cm)
クリエーター情報なし
やのまん

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