Lab通信

「勝手にドッグラン」のブログです。

霧中の塔ノ岳

2020年11月12日 10時10分00秒 | 山登り
久しぶりの山歩き・・・
思い返せば、二年前の12月初め丹沢の鍋割山に登り山頂で鍋焼きうどんを食べた。
また、その年末には奥多摩の御前山に一人で登ったが、そのとき以来の山歩きだった・・・

今回のパーティは地元自治会の山好きの仲間四人で、経験豊富な山男のリーダーが企画してくれた。

コースはヤビツ峠から丹沢表尾根を塔ノ岳へ、そして丹沢山まで稜線を歩き山頂のみやま山荘で一泊。
二日目は丹沢の最高峰、蛭が岳そして八丁坂の頭を経て東野まで下りる。
という当初の予定だったが?・・・

この丹沢表尾根コース、丹沢の銀座と言われるほど人気のある入門コース。
だがアップダウンが激しく高齢者にはつらいコースだ!
さらに、登山途中からの強風と雨にたたられ大幅なロスタイムが発生。

で、塔ノ岳に最後が到着したのが予定より2時間遅れの4時40分。うす暗くなった上に風雨もさらに強くなってきた。
おまけに滑る急斜面で疲労困憊、体力の限界も感じ「丹沢山まではムリだ!」とリーダーが判断。
急きょ、この塔ノ岳の尊仏山荘に交渉して泊めてもらうことにした。・・・
もちろん丹沢山のみやま山荘にはキャンセルの電話は入れたが。

山荘では濡れた衣類を着替え小休止。そして5時半からの夕飯(カレーライス)を食べ
6時半には全員崩れるように就寝・・・
翌朝は5時に起床そして朝食。風は止んでいたが山頂は深いモヤに包まれていた。

さて、
二日目の予定は丹沢山から蛭が岳を縦走するコース。だが昨日の疲労感とダメージからその気力はなく、
最短の大倉尾根を下りるコースに変更することで即決。
「早めに下山してスーパー銭湯で風呂にでも入ろう・・・」という山男らしからぬ軟弱な妥協と相なった

↓まずは集合写真。塔ノ岳山頂(8日早朝)


丹沢表尾根の登山口。10時15分

バスでヤビツ峠着が9時35分、トイレを済ませて歩き出したのが9時40分。車道を35分歩いてこの登山口へ

ススキが暮れゆく秋を感じさせてくれる


歩を進める右手に信仰の名山として有名な大山(1252m)がのぞめる


階段状の急登あり、ガレ場やクサリ場などもある変化にとんだコースだ!


二ノ塔山頂(11時38分)


秦野の街から相模湾まで俯瞰できる


三ノ塔山頂(12時02分)

山頂の休憩舎で昼食。カップ麺とおにぎりを食す

山頂から烏尾山荘を眼下に見る。正面のピークが塔ノ岳

この見下ろす尾根は塔ノ岳へとつづく。
三ノ塔からはいったん下り烏尾山山頂を経て行者ガ岳に向かうがクサリ場などこのコース一番の難所である

天気は下り坂、塔ノ岳上空は暑い雲におおわれてきた


クサリ場や急なガレ場を下り少し登り返して烏尾山山頂へ・・・(13時05分)


烏尾山山頂で休憩。山頂付近は緩やかな斜面だが・・・


雲行きがますます怪しくなってきた


15時すぎ・・・雨風が強くなる


レインウエアーを着込み前かがみになって歩く。紅葉を愛でる余裕などない・・・


そして、雨と強風の塔ノ岳山頂へ・・・(15時50分)

まわりは何も見えない、ホワイトアウト状態だ!。
4人の隊列は延びにのび、最後の仲間が到着したのが16時40分だった。

丹沢山の山荘をキャンセルしてここ塔ノ岳で泊まることに・・・

夕食は定番のカレーライス

この二階部分でザコ寝。夜八時には消灯

風呂はもちろんのこと、歯も磨けず手さえも洗うことは出来ない
いびきや物音など落ち着けないつらい一晩だった・・・

そして、二日目の朝・・・朝食を済ませ外に出てみた。(5時50分)


一面、白の世界・・・


風で雲が流され青空がのぞめた・・・晴天を期待できるかも?

6時50分、集合写真を撮り終えて出発!大倉尾根を下る

途中、塔ノ岳をふり返る。まだ雲は厚い・・・


7時20分鍋割山への分岐点、金冷しノ頭。

二年前大倉尾根から鍋割山に登った、あのときの苦痛を思い出した。

8時10分、花立山荘。霧は依然として晴れない

ここの売店で休憩。温かいコーヒーを注文(400円)

9時40分、やっと青空に・・・

きのう歩いた表尾根の稜線がのぞめる

まだまだ先は長い・・・


標高は850m辺り、紅葉は盛りだった


12時半、大倉バス停に到着。

1491mから標高差1200mを一気に下るきつい大倉尾根だった・・・

バスで小田急渋沢駅へ・・・その駅前の食堂でマグロづけ丼を食べ、いっぷく。
そしてタクシーでスーパー銭湯「湯花楽秦野店」に移動、二日間の汗をながし帰路に着いた・・・

タイトな行程や悪天候そして半端ない急斜面やクサリ場。そして山小屋での眠れぬ一泊や大倉尾根のきつい下りなどなど
なんともつらい山行だったが、終わってみればなぜかとても楽しい二日間だった・・・





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4 コメント

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お疲れさまでした。 (サラまま)
2020-11-12 18:32:29
山の天気ははかれませんね。
お一人でなくてよかったです。
山荘の朝の靄に包まれて腰かける3人が
写っている写真はいいですね。好きです♪
クリックで、大画面になるようにはできないんですか?
返信する
Unknown (憩いの森)
2020-11-13 06:37:08
こんにちは、悪天候下のシニアの登山は迫力がありますね。でも無事登山を終えて本当にお疲れさまでした。

また、美しい紅葉を愛でる余裕などなかったと書かれていますが、どうしてどうして、ちゃんときれいな紅葉の写真も残しているところ等、写真家としての意地もバッチリでしたね。(^^ゞ

もう体力のない私にはうらやましい皆さんの登山記録でした。

天気が悪いのに写真は現場の迫力をちゃんと提供しているので、ブログを閲覧している私にも緊張感が伝わってきます。

ありがとうございました。また、美しい山の写真を楽しみにしています。
返信する
サラままへ (ウォル父)
2020-11-13 09:03:09
いつもコメントありがとうございます。
この日の天気予報は「曇りのち一時雨」でした。だから一応予報は当たった。
ということですね・・・

でも、山なので想像以上に風が強く横殴りの雨となって行く手をはばみました。
その状況を写真に収めたかったのですが余裕がありませんでした。
山荘に到着した時は「ホッ!」としました。

でも、いっしょに歩いた仲間のしんがりは私より50分遅れだったんですよ・・・
途中で歩けなくなったのか?って心配しました。

>クリックで、大画面になるようにはできないんですか?
出来るのですが設定が面倒なのでやっていません。ごめんなさい・・・
でも、被写体が暗いのでクリアーな写真ではありません。

>お一人でなくてよかったです。
そうですね・・・だけどほとんど一人で歩いていました。
4人それぞれのペースがあるので・・・

つらかったけどまた行きたくなりました。

返信する
憩いの森さんへ (Lab通信)
2020-11-13 09:40:38
いつもコメントありがとうございます。

塔ノ岳の尊仏山荘にたどり着いたときにはうす暗くなっていました。
そして、仲間の最後部(二人)が到着した50分後にはほとんど暗くなり
あと1時間半も歩いて丹沢山のみやま山荘まで行くことは不可能です。
風雨もますます強くなっていましたし・・・

もう、選択肢はこの尊仏山荘に泊めてもらうしかありません。
藁をもつかむおもいで「泊めてください!!!」とお願いしました。
二階の端っこで雑魚寝でしたが・・・布団もあったし、
運が良かったです、食事も出してもらいました。
でも、夜中のトイレこれが大変!暗い中ハシゴで下のフロアーに降りなければなりません。
フロアーにはザックなどの荷物だらけ・・・

そんなこんなで眠れぬ朝を迎えました。

自分の家で寝るのがどんなにもいいものか?痛感しました。
家はありがたいです・・・

>もう体力のない私にはうらやましい皆さんの登山記録でした
いや、まだまだですよ・・・今回のメンバー4人の中で私がいちばん年下でした。
最年長は私より10歳ぐらい上だと言ってました。正確には分かりませんが・・・

>写真家としての意地もバッチリでしたね
写真家ではないけど、嵐の中の動画は撮りました。
自分撮りで必死に歩いているところも・・・意地ですかね?

>また、美しい山の写真を楽しみにしています。
本当はキレイに晴れて富士山や相模湾、江の島も見たかったし
ご来光も撮りたかったです。ちょっと残念でした・・・

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