ことしも暮れに奥多摩の山に登った。去年は同じ奥多摩でも天目山だったが・・・
ことしは「鷹ノ巣山」。
この山は、奥多摩の銀座通りと呼ばれるほどの人気のある石尾根のほぼ中央に位置する。
標高は1736.8m、眺望の利く山頂をもつ名峰である。
30日あさ4時、真っ暗な中、船橋の兄の家を出発。花輪から高速道路に入り八王子で降りる。
あとは一般道の国道16号から吉野街道を経て奥多摩町へ。
奥多摩町からは奥多摩湖沿いの青梅街道を走り坂本で右折。山に入る。
雪の残る山道を車で行ける所まで高度を上げ「奥」の村ちかくで車を止める。
天気予報は雨だったが、まだ降ってきていない・・・身支度を整え、いざ出発!!!
↓雲の下に「奥」という村がある。
↓残雪を踏みながら歩き出すと、ほどなく雨が降り出した。
浅間尾根を2時間ほど歩くと「鷹ノ巣避難小屋」がある。
↓そこにリュックを置いて山頂を目指す
アラレまじりの横殴りの強風で飛ばされそうになる。積雪で脚は滑るし、足先と指先が痛いほど冷たい・・・
山頂まで辿り着けるだろか?不安になった。
そんな中、30分ほど歩いただろうか?平らに開けた山頂に出た。
↓標高1736.8mの三角点である
山頂は南側が大きくひらけ、天気が良ければ富士山まで見えるはず・・・
だが、白いモヤが広がるだけだった・・・
↓ふたたび雪道を避難小屋までもどる・・・
十年前ほど前に改築された丸太づくりの立派な避難小屋である
↓ここで昼食・・・
湯を沸かし、カップヌードルとおにぎりを食べた。
温かい食べ物がこんなにありがたかったことはない・・・
食後は濡れた靴下を取り替え、靴ひもを締めなおして下山である
↓「奥」の村が見えてきた・・・
冷たい雨は降りつづく・・・終着地までは、あと少し・・・
↓今夜の宿は奥多摩駅の近くにある「玉翠荘」。去年と同じ旅館である・・・
宿泊はわれわれ二人だけ・・・夕食は用意できないとのこと。
しかたなく駅前のそば屋でカレー南蛮を食った。外は土砂降りの雨である・・・
雨の中、旅館にもどり温泉に入った。そして9時ころには就寝・・・
↓翌日の質素な朝食。朝食だけはなんとかお願いした・・・
↓看板犬の「ななちゃん」。よく聞くと「はなちゃん」ではなかった・・・
最近はほとんど動かなくなり、お客さんの前には出さなくなった。と、ご主人・・・
でも、ムリをお願いして出てきてもらった。13歳のラブラドール。両目は全く見えない。
去年も目はダメだったが、もう少し脚は元気だった。
ことしは一段の段差も上がれない・・・
31日はあさからの快晴。二日目は低い山に登ることにした・・・
まずは奈良倉山。車を松姫峠の駐車場に止め、山頂をめざす。
↓奈良倉山(1349m)山頂で・・・
この山は、山梨県の小菅村ある。大月市に近い・・・
ここでも昼食はカップヌードル。斜面ばかりで、なかなか平らなところがない・・・
↓山頂からは富士山がよく見えた・・・
↓富士山天望所にて・・・なるほど?台ではない。でもなんで展ではなくて天なの?
ややズームを利かす・・・
↓最高倍率の15倍ズームで・・・よく見ると登山道が見える
この位置この時間帯は富士山に対してやや逆光である。そのため全体的に白っぽくなってしまった。
↓最後は桧原村の御林山(1078m)。展望台より五日市方向を撮る
↓陽の当たる暖かな平坦な山道は至福のときである
↓帰路、数馬の湯で温泉に入り、そしてソバを食べた・・・
ななちゃんを撫でながら「ウチにも11歳のラブラドールがいるんですよ!」と、言ったら・・・
「そうそう、ラブちゃんでしたよね???」と、奥さん。
そうなんです。憶えていてくれたんです・・・とてもうれしかった!!!
強風の鷹ノ巣山では「なんでこんな思いまでしで登らなければならないの?」
って、真剣に思ったけど・・・
数馬の湯で温泉に浸かっていたら、また、あの山頂に立ちたくなった。
もう一度、天気の良い日に登り、そして富士山を眺めてみたい・・・