しょーきゅーし

怪しい妖しい尚休の、一寸気抜けの(含む危ない、過激)プレゼンツ&箴言?を

気の廻し方

2006年02月24日 16時56分31秒 | 身体
 お待ちかね!でもないか。具体的な方法をひとつ。

 廻すという言い方をしているが、要は、自己の気のコントロールの事である。いかに操るか、そのやり方である。

 簡単なのは、誰かに(導師)にやって(導いて)もらう方法。

 これは、井戸掘りに喩えられる。地表に水が無い時に地下水を汲み上げる、アレである。穴(孔)を掘って導管を入れる。水圧が高ければそれだけで噴出すが、出てこなければ、呼び水を入れて水を上げる。普通は掘っただけでは水は出てこない、最初は呼び水を入れないと、強力なポンプを使っても難しい。
 此処で言う水を気に置き換えて考えていただきたい。

 廻すと言うからには循環なのだが、縦と横とに分けられる(便宜上)。

 縦は、頭から手足の先へ。横は、体から手へ。
 縦の場合、血液が中枢の心臓から出て各器官から手足の末梢まで行って、又心臓に還って来る様なもの、始まりが頭なだけ。
 横の場合は、心臓から肺に、そして心臓に帰るようなもの。

 この喩えでも解るように、一種の呼吸と考えてもらえれば良い。外呼吸と内呼吸である。

 実は、この、呼吸が、秘訣なのである。

 呼吸とは息をする事であるが、息は生きに通じ、意気でもある。
 呼吸は、読んで字の如しで、呼び出して吸うものであるが、普通は吸って吐いての繰り返しだと思われている。が、違う!
 体内の悪気を吐き出し、外の良気を取り込むのである。この場合は気を酸素と置き換えて考えてもらいたい。外呼吸は酸素と二酸化炭素を肺で交換し、内呼吸は血液で酸素と二酸化炭素を交換している。

 はい!では、実践! はいて~! すって~! はいて~! すって~!

 で、どうやる?基本は、腹式呼吸である。横になると(寝ると)易しい。

 お腹を凹まして(横隔膜を上げる)息を吐き切る。字としては掃き切る感じ。後は自然に息が入ってくるが、さらにお腹を膨らまして(横隔膜を下ろして)深く吸い込む。
 本来は。吸い込んだ時点で呼吸を止め、取り込んだ気を廻らせるのであるが、慣れないと貧血状態になるので注意!(そのまま落ちるのも気持ちいいが・・・)

 息は意気なので、イメージにより観想するのである。
 呼吸により取り込まれた気が身体の中を廻るイメージである。
 溜まった気が、頭から始まり体幹から手足の先に流れる。そして頭に戻り呼吸によって外に出され、又、新たな気が入ってくるイメージ。これが、縦の廻り。
 溜まった気が、体幹から左手に流れ、そのまま右手に廻る。これが横の廻りだが、横の廻りは手に気を溜めたまま繰り返し、手に溜めた気を増幅して、「手当て」に使う事が出来る。のだが、素人は自分だけに使う事。他人への施術は危険だから。
 
 気の廻し方は、呼吸と観想である。解る人は解るはずである。

「秘するが花、言いおうせて何かある」世阿弥の言葉だが、特別に、秘密にする心算はない。が、しかし、言葉では言い尽くせないものがあるのも事実。
 「コツ」の様な物は在るには在るのだが、自分の表現力では、正確に伝えられないと思うし、物理的に如何こうと説明も出来かねるのである。悪しからず。

    今日の箴言
<要は気の持ちようである。己を知り、己を導き、操る事が肝心である。>導気法導師・尚休