こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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終った!スクーリング3日間

2012-02-19 22:05:20 | 大学の事
終末3日間、休日を返上しての間詰スクーリング。

金曜の夜は、池袋のプラットホームは雪で、凍えそうでした。




そして今日最終日、肩こりで、身体バリバリです。

3日間でなんとなく理解したことは、認知行動療法の理論。



いわゆる「パブロフの犬」でおなじみの、条件付けというものには、無条件刺激に対して生得的(もって生まれた反射)な無条件反応が起こることで、実はそこからさらに別の刺激を一緒に与えたりして、犬の反応を調査研究したものなのです。(古典的条件付けによるもの)

この時期の研究者は、人間の赤ちゃんでも実験していて、赤ちゃんに白い鼠を見せて、さわったら大きな金属音を聴かせる、という実験までしていました。
これは「アルバート坊やの恐怖の条件付け」とか言って、結局このぼうやは、サンタさんや白いウサギを見ただけで怯えるようになってしまったというものです。(これを汎化といいます。)

今こんなことしたら、間違いなく世界中からつるし上げられますよね。

で、この古典的条件付けと、刺激により環境に対して自発的に行動を起こす、オペラント条件付けというものがあります。

これは、自発行動を変化させる刺激である強化子と、先行して提示される弁別刺激により行動が変化するというものです。

たとえば、教室で一人の生徒が問題行動を繰り返していたとき、それにはある条件下で(先行条件・弁別刺激)その生徒が自発的に問題行動をおこし、その結果生じた結果があると言う事を、ばらして分析していくわけです。

周囲の状況も観察して、客観的な状況判断をして、そこからなぜその生徒が、その行動をとるのか。
その行動を変える別の刺激(強化子)に置き換えることで、その生徒の行動(オペラント)を変えていこうというのが、いわゆる行動療法の原理なのだとわかりました。

いろんな事例から、それを分析し、さらに条件付けの消去の方法や、学習方法を選び、いかに自己効力感をあげていくかをグループワークで話し合ったりして、ちょっとだけ見識が広がりました。

毎回思う事は、心理学って実験とデーター収集がバカほどあって、妙な実験やらグラフやら統計やらなかり長々と続きます。
いい加減嫌になったことろに、そこから実際の精神療法が導きだされてくるわけで、そこでなるほどーと、やっと目が覚めるわけです。

人の行動や思考をこんなにバラバラにして、組み替えることで、治療効果が上がっていくのは、なんだか不思議ですが、確かになるほどな~と思えるようになりました。

これは、子育てや学校教育のうえで、すごく必要な事でした。
結局、なんとなく体験的にわかっていても、じゃあなんで?っていう根拠があるかないかでは、対応は変わってくるのだとおもいます。
学校の先生は、こういう勉強するのかな?
頭ごなしに怒ったりしても、効果はないんだよ~っていう実験もありました。

というわけで、ちょこっとだけお利口になったところで、明日からお仕事です。

ちょっときついけど、頑張ろうかな。
お仕事山積残っていますので・・。