昔、島倉千代子さんが「人生いろいろ」って、首を振りながら歌っていましたが、時々つくずく「人生いろいろ」だな~と思うときがあります。
人生の終盤に近ずくなかで、私たちは今の患者さんしか知らないし、なんとなく思い出話や言葉の断片から、その方の背景や遠い過去をうすぼんやりと感じるしかありません。
そして、今では好々爺であったり、認知症が進んだかわいいおばあちゃんであったりするなか、突然ご家族やご本人からカミングアウトされることがあります。
今目の前にいる方とは、全く想像もできない波乱な人生を送られ、そのことでご家族も苦難の道を歩まされたことなど。
家族を捨てた方や、捨てられた方。
恋に身を焦がし、自由奔放に生きた方。
また、戦争中の大陸での生活や贅沢な暮らし、そこから一変して敗戦を迎え、子供の手を引き背負い何度も命を落としそうになりながら日本にたどり着いた方など・・。
今目の前にいる、小さなお年寄りの生きてきた道のりは、一人ひとり違っていても皆物語のように輝いているのだと思いました。
瀬戸内寂聴さんが、幼いわが子を捨て恋人と駆け落ちし、いくつもの恋愛遍歴の末、小説家瀬戸内晴美となり、やがて恋人が居ながらも出家をし、業を積み、今のかわいらしい尼さんになったように・・・。
そして、私たちも今までの人生をしょって、これからの人生もしょって、凝縮して年老いていくのだと思うと、せっかくの人生これから残りをどう生きようかと、改めて考えてみたりします。
自分しかわからない自分だけの物語なのだと思いますが、「一生懸命生きてきた人なんだね。」って言ってもらえる年寄りになりたいなと、思った日でありました。
ちなみに、柿の葉の上で小さいけれど一生懸命周囲を睨んでいるカマキリさんです。
頑張れ。
人生の終盤に近ずくなかで、私たちは今の患者さんしか知らないし、なんとなく思い出話や言葉の断片から、その方の背景や遠い過去をうすぼんやりと感じるしかありません。
そして、今では好々爺であったり、認知症が進んだかわいいおばあちゃんであったりするなか、突然ご家族やご本人からカミングアウトされることがあります。
今目の前にいる方とは、全く想像もできない波乱な人生を送られ、そのことでご家族も苦難の道を歩まされたことなど。
家族を捨てた方や、捨てられた方。
恋に身を焦がし、自由奔放に生きた方。
また、戦争中の大陸での生活や贅沢な暮らし、そこから一変して敗戦を迎え、子供の手を引き背負い何度も命を落としそうになりながら日本にたどり着いた方など・・。
今目の前にいる、小さなお年寄りの生きてきた道のりは、一人ひとり違っていても皆物語のように輝いているのだと思いました。
瀬戸内寂聴さんが、幼いわが子を捨て恋人と駆け落ちし、いくつもの恋愛遍歴の末、小説家瀬戸内晴美となり、やがて恋人が居ながらも出家をし、業を積み、今のかわいらしい尼さんになったように・・・。
そして、私たちも今までの人生をしょって、これからの人生もしょって、凝縮して年老いていくのだと思うと、せっかくの人生これから残りをどう生きようかと、改めて考えてみたりします。
自分しかわからない自分だけの物語なのだと思いますが、「一生懸命生きてきた人なんだね。」って言ってもらえる年寄りになりたいなと、思った日でありました。
ちなみに、柿の葉の上で小さいけれど一生懸命周囲を睨んでいるカマキリさんです。
頑張れ。