日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

黄足長蜂(キアシナガバチ)

2007-07-11 | 昆虫

「鈴柩先生、蜂の巣!」

と養護教諭の先生が入ってきた

行ってみると

給食室の入口に確かにハチの巣が・・・

Photo_262

巣の形からしてキアシナガバチのようだが

成虫の姿はない

アシナガバチはスズメバチほど攻撃的ではないので

本当はそっとしておいてやりたい所だが

場所が悪かった

給食準備と片づけで子供達が

ワイワイ通る所の真上である

申しわけないけれど撤去させてもらう

Photo_263

アシナガバチはお母さんが一人で冬を越し

春から巣作りを開始する

旦那に死なれておなかの子を一人育てる母親

を想像して胸が痛む

 

真ん中の部屋から作り始めるので

内側の幼虫から先に成長していく

写真中央の二匹は白い蓋で部屋を閉じて

サナギになろうとしているところだ

ということは巣がここまで大きくなっても

お母さんは一人でがんばっていたのだ

Photo_264

ごめんねといいながらも

虫好きの子供達と一緒に部屋の中を確かめると

15人姉妹・・・(この時点ではメスしか産んでいない筈)

長女が成人すれば

お母さんの仕事を手伝ってくれるから

少しは楽になる所だったのにね

Photo_265

末っ子はもちろんまだ卵の状態だ

 

母子家庭の留守宅を襲って家ごと失わせてしまった

こないだのニジュウヤホシテントウの虐殺といい

わたしは大悪人である(鬱だ)

帰ってきたお母さんバチは

巣のあった場所をうろうろ捜し回った末に

飛び去って行った(ゴメンm(__)m)

森の中にでも新しい家族を作ってほしいものだ

Photo_266

これはそのお母さんとは違う個体だが

アシナガバチの姿

 

アシナガバチの生態については

とてもよい本がある

小学4年生の児童が観察した日記をまとめたもの

この本を読んだせいで今日の記事は

アシナガバチに感情移入しすぎたかも

雄太昆虫記―ぼくのアシナガバチ研究所日記 雄太昆虫記―ぼくのアシナガバチ研究所日記
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2002-03

コメント
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