日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

シクロプロパン(分子模型)

2007-08-27 | ものづくり

昨日のピレスロイドを作成するにあたって

三員環が必要となった

三つの炭素が輪を作った環状炭化水素だ

環状炭化水素はこちらで一寸だけ紹介したが

もう一度まとめてご紹介

シクロオクタン(炭素数8)

シクロオクタン

シクロヘキサン(炭素数6)

シクロヘキサン

シクロペンタン(炭素数5)

シクロペンタン

ここまでは私の持っている分子模型で

きちんと再現できた

Photo_310

Photo_311

炭素骨格はこのようになっている

4本腕の炭素は正四面体の形をしているので

腕と腕の角度は109度 

正五角形の内角は108度なので

シクロペンタンではほぼピタリと5つの原子が結合できる

 

ところが次の炭素数4の環状炭化水素

シクロブタンでは四角形になるので

内角が90度!!!!

Photo_312

109度の腕をむりやり90度まで曲げて

しかも内側が干渉するのでニッパでバリバリ削り取った

そこまでしてようやくシクロブタンが紹介できる

シクロブタン(炭素数4)

シクロブタン

模型でこんなに苦労することで分かるように

現実のシクロブタン分子もひずんでいるので

非常に不安定である

それなのにそれなのに

それ以上にひずんだ分子が存在するのだ

シクロプロパンは3つの炭素が

環状に繋がった分子だ

環状?三角形を環状とよんでいいのかね

正三角形は内角60度

私の分子模型では再現するのが不可能だった

しかし蚊取り線香の紹介にはこの三角形が必要なのだ

私は109度の腕を60度まで折り曲げるのをあきらめ

腕自体を切りとってエポキシパテで接着した

Dsc03330

パテを整形しみぞを作り色を塗った

Dsc04214

製作に1週間

努力の結晶を紹介しよう

シクロプロパン(炭素数3)

シクロプロパン

苦労してできたシクロプロパンだが

性質的にはプロパンガスと大差ないのが寂しい

コメント
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