日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

捩花(ネジバナ)

2007-08-15 | 写真

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父の庭にてネジバナがきれいに咲いていた

ラン科の花、花序が螺旋状についている

別名が捩摺(モジズリ)

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基本的に野に咲く花なので

雑草とよんでも差し支えないだろう

駐車場の片隅に一輪ぽつんと咲いていたりする

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雑草ではあるが庭で殖やそうとすると

根の菌と共生しているために鉢植え栽培は難しいと言われる

なぜそんな花を父は大切に増やしていたのか

父がネジバナを語る時

「オレが知らなかった花を

 C子がモジズリだよって教えてくれたんだ」

と妹との会話を必ず話してくれる

ネジバナは父にとって

「負うた子に教えられる」ことの象徴なのかもしれない

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学名のスピランセスも螺旋という意味からきている程

捻れていることはこの花にとって大事なことのはずなのだが

いいかげんなことに

右巻きか左巻きかは決まっていないようだ

上の写真でも両者が混在している

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みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに 

     乱れそめにしわれならなくに(河原左大臣)

コメント
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