父の庭にてネジバナがきれいに咲いていた
ラン科の花、花序が螺旋状についている
別名が捩摺(モジズリ)
基本的に野に咲く花なので
雑草とよんでも差し支えないだろう
駐車場の片隅に一輪ぽつんと咲いていたりする
雑草ではあるが庭で殖やそうとすると
根の菌と共生しているために鉢植え栽培は難しいと言われる
なぜそんな花を父は大切に増やしていたのか
父がネジバナを語る時
「オレが知らなかった花を
C子がモジズリだよって教えてくれたんだ」
と妹との会話を必ず話してくれる
ネジバナは父にとって
「負うた子に教えられる」ことの象徴なのかもしれない
学名のスピランセスも螺旋という意味からきている程
捻れていることはこの花にとって大事なことのはずなのだが
いいかげんなことに
右巻きか左巻きかは決まっていないようだ
上の写真でも両者が混在している
みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに
乱れそめにしわれならなくに(河原左大臣)