宮澤賢治の里より

下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。

4 「経埋ムベキ山」について(概論4)

2008年09月21日 | Weblog
 『雨ニモマケズ手帳』の「経埋ムベキ山」の144pを再掲する。
《Fig.4 144p》

 「八方山」の右肩に◎(正確には中の小丸は塗りつぶした●であるがその様な記号がないので◎で代用する)印が付いている。このことについては小倉 豊文氏でさえも、『解説 復元版宮沢賢治手帳』(筑摩書房、解説小倉 豊文)で、
 手帳にこの山に◎印を付けてある所以はわからない。
と言っている。
 というわけで、「八方山」には◎印、同定したと思っている山には★、まだ私は悩んでいるが奥田氏は『宮沢賢治の山旅』で同定している山には☆印をそれぞれ用いて、イーハトーブに横たわる「経埋ムベキ山」32座の分布を調べてみた。
【資料 「経埋ムベキ山」の分布図】

 なお、この地図は「Yahoo!地図」から無断でお借りしたものである。Yahoo!Japanさんごめんなさい

 色の付いた地図の上では判りにくい点もあると思うので、地図の部分を取り除き、山名を付した次のような図もつくってみた。
【資料 「経埋ムベキ山」の32座分布図Ⅱ】


 では次回からは、「経埋ムベキ山」32座(小倉氏が同定した山29座及びその候補(赤色文字)3座)についてそれぞれ実際に訪れた報告をしたい。訪れたときどのような花が咲いていたかも含めて。
 旧天山(120m)、胡四王山(176.6m)、観音山(260.7m)、飯豊森(131.6m)、物見崎(120m)、早池峰山(1913.6m)、鶏頭山(1445.1m)、権現堂山(476.3m)、種山(870.6m)、岩手山(2038.2m)、秋田駒ケ岳(男岳1623m)、姫神山(1123.8m)、六角牛山(1294.3m)、仙人峠(887m)、束稲山(595.7m)、駒形山(430.0m)、江釣子森山(379m)、堂ケ沢山(364.5m)、大森山(543.6m)、八方山(716.6m)、松倉山(384m)、黒森山(414.6m)、上ン平(560m)、東根山(928.4m)、南昌山(848.0m)、毒ケ森(782m)、岩山(340.5m)、愛宕山(196m)、蝶ケ森(224.9m)、鬼越山(438m)、篠木峠(420m)、沼森(581.8m)

「経埋ムベキ山」のリスト
(1) 旧天山(120m)
(2) 胡四王山(176.6m)
(3) 観音山(260.7m)
(4) 飯豊森(131.6m)
(5) 物見崎(120m)
(6) 早池峰山(1913.6m)
(7) 鶏頭山(1445.1m)
(8) 権現堂山(476.3m)
(9) 種山(870.6m)
(10)岩手山(2038.2m)
(11)秋田駒ケ岳(男岳1623m)
(12)姫神山(1123.8m)
(13)六角牛山(1294.3m)
(14)仙人峠(887m)
(15)束稲山(595.7m)
(16)駒形山(430.0m)
(17)江釣子森山(379m)
(18)堂ケ沢山(364.5m)
(19)大森山(543.6m)
(20)八方山(716.6m)
(21)松倉山(384m)
(22)黒森山(414.6m)
(23)上ン平(560m)
(24)東根山(928.4m)
(25)南昌山(848.0m)
(26)毒ケ森(782m)
(27)岩山(340.5m)
(28)愛宕山(196m)
(29)蝶ケ森山(224.9m)
(30)鬼越山(438m)
(31)篠木峠(420m)
(32)沼森(581.8m)


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