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まるで他人事のような言い回しをした訳は?

鈴木 さて、『新校本宮澤賢治全集第十六巻(下)年譜篇』は大正15年12月2日について、  *65 関『随聞』二一五頁の記述をもとに校本全集年譜で要約したものと見られる。ただし、「昭和二年十一月ころ」とされている年次を、大正一五年のことと改めることになっている。〈『新校本年譜』326p~と註釈して、「典拠」としていることになる〝関『随聞』二一五頁の記述〟をその理由等も明示せずに一方的に「訂正」し、 . . . 本文を読む
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いくら何でも「大正一五年のことと改めることになっている」なんて

荒木 それにしても今頃になってこうなってしまうのも何だが、「賢治終焉前日の定説までもが杜撰だった」ということを知ってしまったならば、俺はすっかり見方が変わってしまった。 吉田 鈴木が、この本の101Pで、  賢治終焉に関わることまでがかくの如く杜撰に扱われているので、「おかしいこと」のとどめを私は刺された思いだ。と心情を吐露していたが、荒木も「とどめを刺された」ということか。 荒木 そうなんだよ。 . . . 本文を読む
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強い自恃と厳しい自戒

鈴木 すると思い出すのは、筑摩書房が昭和25年に起こした『事故のてんまつ』の「絶版回収事件」だ。その編集担当者原田奈翁雄がこの件に関しての総括見解の中で、  「今回の経験を通じて、私どもは言論・表現・出版の自由を守ることの意味の深さをあらためて痛感すると同時に、その自由を守るためには、強い自恃と厳しい自戒の一層深く求められることを学び得たと考えております。と述べているからだ。 荒木 そして鈴木が『 . . . 本文を読む
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「それは読者に限った話ではないべ」

荒木 さて、「読者の皆様がご自身でも検証を」という鈴木の訴えは分かったが、それは読者に限った話ではないべ。 吉田 というのは…… 荒木 それは、鈴木が『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』の7pで、  本章の先頭で引用した、「賢治の年譜としては最も信頼性が高いとされる『校本』の年譜に記されたことで、それを「説」ではなく「事実」として受け取った人も少なくなかったであろう」ことが危 . . . 本文を読む
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読者自身が検証するしかない

荒木 それにしても、初めてこのタイトルの中の二文字「杜撰」を目にした時は、いくら何でも天下の筑摩に対して失礼千万、物騒だと思ったが、賢治によっていろいろと儲けてきたはずの同社が、神聖な賢治の終焉に対してまでも、常識的にはあり得ない、どこの者かも判らない農民との面談を、典拠も不確かなままに、あたかも事実であるかの如くに校本全集に書いてあるということを知って、まさにそのものズバリの表現だと今は納得 . . . 本文を読む
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たしかに「杜撰」だ

 一週間後、三人は集まって、新著『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』に関してこんなことを話し合った。 吉田 今まで鈴木が出版した本によって、特に前作の『筑摩書房様へ公開質問状 「賢治年譜」等に異議あり』によって、『校本宮澤賢治全集第十四巻』や『新校本宮澤賢治全集』にはいくつかの「杜撰さ」があるということに僕も気付いたが、何と賢治終焉前日の「現定説」にまでもそれがであるという . . . 本文を読む
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「マスメディアの沈黙」も大きな一因

荒木 吉田の指摘のとおりで、周りの人達は知っているのにそれを知らん振り振りし続けてきたことが招いた悲劇だと俺も思うのだが、今頃になってやっとこのことが大問題になったということは、取り分け、「マスメディアの沈黙」が大きかったのじゃないのかな。 吉田 たしかに、1988年には元フォーリブスの一人がこの「性加害」を告発する本を出していたということだから、少なくとも今から35年前には既に世に知られてい . . . 本文を読む
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友人に新著謹呈

鈴木 今度、こんな本『このままでいいのですか『校本宮澤賢治全集』の杜撰』を出版したので、謹呈する。 荒木 えっ、またまた作ったのか、飽きもせず。サンキュ。 吉田 ありがとう。でも荒木、いくら何でも、「飽きもせず」はないだろう。 荒木 ごめんごめん、つい口が滑ってしまった。 鈴木 いや、私自身も、正直「性懲りもなく」と思っている。もうこれで最後とするつもりだから大目に見てくれ。 荒木 ところで . . . 本文を読む
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非才な私でも賢治研究が出来た

  ********************〈ここからは、賢治のことを私なりに本格的に調べてきた約16年間を振り返ってみたい〉***********************  この度、上掲のような拙著『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』を出版した。その最大の切っ掛けは、今から約半世紀以上も前に私の恩師でもあり、賢治の甥(妹シゲの長男)である岩田純蔵先生が目の前で、  賢治はあま . . . 本文を読む
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第四章 賢治終焉前日の定説も杜撰 ㈢ 賢治終焉前日の定説までもが杜撰だった

 近々『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円(税込み)) が、岩手県内の書店で販売されます。  なお令和5年9月20日以降であれば、岩手県外にお住まいの方も含め、本書の購入をご希望の場合は葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として1,000 . . . 本文を読む
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第四章 賢治終焉前日の定説も杜撰 ㈡ 菊池忠二氏の疑問

 近々『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円(税込み)) が、岩手県内の書店で販売されます。  なお令和5年9月20日以降であれば、岩手県外にお住まいの方も含め、本書の購入をご希望の場合は葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として1,000円分 . . . 本文を読む
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第四章 賢治終焉前日の定説も杜撰  ㈠ 賢治の聖人化

 先に、『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』の〝第一章 杜撰〟において、『校本宮澤賢治全集』には幾つかの筑摩書房らしからぬ「杜撰」があることを指摘したが、さらに、有り得べからざるこんな杜撰までもがあったことを、『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』〝第四章 賢治終焉前日の定説も杜撰〟で指摘した。  近々『このままでいいのですか 『校本宮 . . . 本文を読む
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『このままでいいのですか『校本宮澤賢治全集』の杜撰』第一章 杜撰

 近々『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円(税込み)) が、岩手県内の書店で販売されます。  なお令和5年9月20日以降であれば、岩手県外にお住まいの方も含め、本書の購入をご希望の場合は葉書か電話にて . . . 本文を読む
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『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』#9

 近々『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円(税込み)) が、岩手県内の書店で販売されます。  なお令和5年9月20日以降であれば、岩手県外にお住まいの方も含め、本書の購入をご希望の場合は葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として1,000円分(送 . . . 本文を読む
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『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』#8

 近々『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円(税込み)) が、岩手県内の書店で販売されます。  なお令和5年9月20日以降であれば、岩手県外にお住まいの方も含め、本書の購入をご希望の場合は葉書か電話にて、入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金として1,000円分(送 . . . 本文を読む
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