すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

憲法の守護神だった土井たか子さんと・・・

2014年09月30日 | 日々思うこと

早いもので長月9月も最後になり、晴天続きで外仕事が捗ります。隣りの庭の桜の葉も枯れて、2週間前に植えられた芝生の上にパラパラと・・・。来年の桜の花芽が秋にはもう作られており、四季繰り返される自然の営みに感謝です。

護憲を貫き「だめなモノはダメ」と、“強きをくじき、弱きを助ける”人々のために尽くしてこられた土井たか子さん、政治にまい進し女性政治家として戦後の政治を牽引して来られました。私も企業城下町の保守の牙城でことごとく嫌われてきましたが、政治は古臭い男性たちがやるものだと思っていた人たちは政治が身近に感じられたことでしょう。平成3年の初当選では上越地域で
私一人でしたが、その後の女性議員は15人程に・・・、平成の大合併とともに減少して今は上越・妙高・糸魚川の3市でわずか5人だけとなりました。

さらに小泉チルドレンやその後の自民党公募制では、キャリアと美貌を兼ね備えた女性たちが地方から次々と国政の場へ上っていきましたが、骨太のリベラル議員が少なくなったことはとても残念でなりません。コメント欄へ「残ったのは土井さんらの意向を崩す人ばかり。 本当に危うい世の中になりましたね。」とお寄せいただきましたが、問われているのは有権者なのかもしれません。

2014930

近く取り壊される企業城下町のD社社宅と、
土井さんに捧げるつもりで腰を下げて撮った深紅のコスモスです。いつも明るい色の洋服を着用していただけに注目の方でした。


ところで日曜日の夜のNHKスペシャル「老人漂流社会"老後破産"の現実」、その現実に胸が詰まってしまいました。
超高齢社会となった日本で600万人を超えようとする独り暮らしの高齢者、その半数のおよそ300万人が生活保護水準以下の年金収入しかなく、生活保護を受けているのは70万人程だそうです。残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らし、年金が引き下げられ医療や介護の負担が重くなる中、貯蓄もなくギリギリの暮らしを続けてきた高齢者が“破産”寸前の状況に追い込まれている“老後破産”を突きつけられました。戦後の日本の高度成長期を支えてきた高齢者たち、憲法25条の「すべて国民は 、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」、それが保障されていない厳しい現実に政治のあり方を考えさせられる番組でした。

昨月曜日、臨時国会の安倍首相の所信表明演説を聴きましたが、アベノミクスの強調で消費税増税についてはふれず、言葉並べで具体策に欠ける内容でした。地方創生法案は理念を定める内容で、具体的には人口減対策や地方活性化の政策が見えず、政府・与党関係者からは「スローガンだけでは迫力が出ない」との声が漏れたようです。ただ中国との首脳会談の実現に向けて、初めて「安定的な友好関係」と述べた点は評価できるとのではと受け止めました。憲法の守護神だった土井たか子さん、護憲の原点はご自身の空襲などの戦争体験ともいわれていますが、こんな危うい時だからよりその死を惜しむ声が多方面から聞こえて来ます。


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2 コメント

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バーのホステスまがいが政治をダメにしている。そ... (けんもち)
2014-10-01 13:31:23
バーのホステスまがいが政治をダメにしている。そういう議員を輩出させた保守政治には、メディアが作り出す茶番劇の要員確保のための女性が群がる。こういうご時世は、本当の女性解放を求めた人たちには、心外だと感じます。
かつて土井さんに対して悪口雑言、吐いた山東昭子などは、まさしくオヤジ議員に操られたこういった類なのでしょう。
そういう議員を有権者市民が見極めることができるように、これからも発信していきたいです。
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けんもち さま (すずきせいこ)
2014-10-01 20:02:35
けんもち さま

コメントありがとうございます。
本当にその通りで、道なき道を歩いてきた女性たちを踏みにじる“華麗なるピーマン議員”(中身空っぽ)は信用が置けませんよね。
土井さんを「売国奴」呼ばわりしている人たちには悲しくなってしまいます。


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