すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

“こだわりの仕事の流儀”、建物解体と奄美のたんかん

2015年02月18日 | 日々思うこと

昨日朝8時過ぎ、NHK大阪放送局制作の連続小説「マッサン」を見ていたら、三陸沖を震源地とする震度4の地震で番組はストップです。午後1時40分過ぎにもまた岩手県沖を震源とする震度5の地震で驚きました。この東北地方を震源とする二つの地震の関連性はなく4年前の「3・11」の余震ということですが、地震の度に原子力発電所のことが頭を過ぎります。

大地を震撼する地震もさることながら、家の近くのデンカ社アパートの解体工事現場は日増しに進み、今までにない大きな振動が続き地震のような一日でした。RC4階建ての3棟のうち1棟がきれいに取り壊されて2棟目に入りましたが、巨大なコンクリートの塊を取り壊していることで振動や風じんは付きものでしょうが、住宅に接近しているだけに周囲は困惑気味です。天気のよい日には遠方からの“見学者”も多くなって、写真は建物の西の端から取り壊されて足場に光が差し込んでいる16日の光景です。

 

解体工事といえば先日のNHKプロフェッショナル、仕事の流儀「世界初のビル解体」に注視しました。これは建築家丹下健三氏が設計を手掛け、赤坂プリンスホテル(当時)の新館として1982年に完成したバブルの象徴のような高さ約140メートル地上40階建てで、大手ゼネコンの大成建設の超高層ビル解体の技術開発が駆使されてきました。クレーン等を利用しての落下エネルギーで発電も行い工事中の消費電力削減にも注目で、技術開発者としてのこだわりと信念を貫く姿の番組でした。

また解体することで周囲に騒音を漏らさず、粉じんも90%カットするという斬新なもので、その技術は“最後さえも美しい”と世界から評され「日本ものづくり大賞」をはじめとしたさまざまな技術賞を総なめで、華麗に姿を消す「赤プリ」などと動画で見ることもできます。国内での築30年以上の高層ビルの解体工事は今後、このような技術が駆使されてゆくことでしょうが、未だに続く「3・11」の余震とともに原発廃炉を重ねてしまいます。

今日18日は母の17回目の祥月命日で、昨暮れに注文済みの完熟「奄美たんかん」が届きました。早速、仏壇にお供えをしてから私もそのジューシーさを味わいました。“こだわり”の徹底した土づくりや減農薬で農林水産省のエコファーマー認定農家のたんかんは、生まれてくる赤ちゃんと同じ300日以上、台風にも負けず丹精こめて栽培され「樹上300日の奄美たんかん」が愛おしく、“いのちの継承”を家族で大切に味わいたいと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。