すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦争を伝えるNHKと満州から帰った母の友

2018年03月31日 | 日々思うこと

弥生3月の終わりは土曜日とあって、NHK朝の連続ドラマ『わろてんか』は最終回です。半年前からスタートの笑いをテーマにした朝ドラには興味がなかったのですが2月頃から時どき見るようになり、ドラマの後半は先の戦争での市民生活や疎開先の暮らしを詳細に描いていました。

空襲で焼け野原になった大阪の街、“笑いの神様”がいるかは分かりませんが、すべてを失っても前向きに力強く生きていく主人公てんと周辺の人たち、そして戦争ほど悲惨であることを朝ドラでしっかりと伝えていました。

庭仕事の最中、座敷縁側の前のわずかなスペースに、球根を植え込んだことも忘れていた水仙の花がいつの間にか咲いています。

さらに冬囲いの中から、鉢植えの沈丁花のいい香りが漂い可憐な花を付けています。(花言葉は不死・不滅・永遠)

夜9時からNHK特集ドラマ『どこにもない国 引揚げは実現するのか150万同胞を祖国へ』(後編)に釘付けです。終戦直後、旧満州に取り残された150万人を超える日本人の帰国実現に、我が身を捨てて奔走した男たちの命がけの脱出を中国ロケも交えた壮大なドラマ化です。

実は幼い頃、ご近所に旧満州から引き揚げてきたNさん家族が住んでおり、母親同志が仲良くしていたことで旧満州のことを聞いていたものの、マッカーサー元帥や吉田首相へ直接命がけで奔走した人たちの歴史の陰に埋もれてきた戦後秘話を知りませんでした。

そしてドラマを見ながら、旧満州から命がけで帰って来た亡き母の同級生のAさんとSさんと沈丁花を重ねました。お二人はご健在の93歳で、ご家族と糸魚川市内に住んでおり、改めて戦争の悲惨さと愚かさを痛感する弥生3月の終わりです。 


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2 コメント

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春の訪れを告げる花 (A.Yamada)
2018-04-01 23:38:25
春の日差しの中の沈丁花、香りが伝わってくるようです。
「どこにもない国」私も娘と一緒に視聴しましたが、NHKらしい見応えのあるドラマでした。
私の母も祖父の仕事の関係で朝鮮から引き揚げてきた話は聞いていましたが、満州に日本人が取り残されていたことなど初めて知りました
引き上げに奔走した人たち、それに応えた政治家と今の政治家をついつい比べてしまいました。

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Unknown (すずきせいこ)
2018-04-02 01:00:14
コメント、ありがとうございます。
「どこにもない国」をご覧になっておられたのですね。
今の政治家は情けないほどで、再びあのような時代に戻ってはならず“平和こそ永遠”を痛感です。
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