糸魚川市の中心部を焼け野原にした悪夢の大火から2ヶ月になり、NHKをはじめTV各局は競い合うように“糸魚川駅北大火”を取り上げていますが、被災した人たちにとっては辛く目を背けたくなることでしょう。
今日は朝から昨日とは打って変わっての青空です。午後の9条の会役員会議を終えてからの本町通りです。この2ヵ月間でガレキの撤去作業がかなり進んでいますが、まだこうした山があちこちで見られる街なかです。
写真右奥の小さな三角形が3個は糸魚川駅北口の屋根の一部で、その向こうに新潟焼山や火打山の稜線を望むことができ、今までこの場所から見れなかった光景です。
去る17日の上京の折に新幹線ホームから撮った写真には、県内最古の蔵元の加賀の井酒造さんや、泉家お蕎麦屋さんをもう見ることができません。街なかの空洞とともに私の心にもポツンと空洞ができたような、そして日本海が近くなった風景に寂しさが伝わります。
今夜のニュース番組で、JR九州の“熊本復興列車”の「かわせみ やませみ」を紹介していました。豪華寝台列車の「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治氏のデザインで、「地域の人の意見を聞きながら、オンリーワンなものを作る」という新しい観光列車に目を見張りました。
糸魚川市の本格的な復興もこれからですが、知恵を出し合い“未来への責任”で前に進まなくてはならないことを痛感する一日の終わりです。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170217308022.html