すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

望郷の星オリオンと「文化の日」

2014年11月04日 | 日々思うこと

三連休最後の昨日は「文化の日」、新憲法の精神に基づき1948年(昭和23)に制定され、“自由と平和を愛し、文化をすすめる”国民の祝日に定められました。朝から曇り空で、九州電力川内原発再稼動の動きに気が重く、文化とは命を大切にすることではと民意が反映されない政治のあり方に憲法25条を重ねてしまいます。

午後4時まで開催の能生作品展の後片付けもあって、今にも雨が降り出しそうな中を会場へと向かいました。賑わう人の中で偶然にも村山カズさんとバッタリ・・・、7月にご自宅へ伺って以来で積もるお話がいっぱいです。極寒のシベリア抑留ではオリオンは望郷の星であり、また帰還後、お二人で散歩する時にオリオンを見ながら当時を語っていたことなど、そしてこの短歌は夫常雄さんが亡くなってから詠んだ句で、最近何とかという賞を受賞したそうです。ほんとうに仲の良いご夫婦で、話すこともできない最後の筆談では「平和を守れ」だけでなく「憲法を守れ」など数々の言葉を書き残して逝ったことを知りました。ふと若くして「お国のため」とシベリアの地で亡くなった私の叔父(父の弟)もオリオンを見ていたのかなあと・・・。

いま戦争を知らない若者(?)の間でも右傾化の傾向が強くなって、靖国神社賛美などは珍しくないようです。戦争体験者が年々少なくなって直接お話しを聞くこともなく、また近代史をしっかりと学ぶ機会もないので無理からぬことかもしれませんが、さらに「愛国心」を押し付けられたらと考えると背筋が凍てつく思いの「文化の日」です。

水彩画家外山康雄さんの野の花カレンダーも残すところ2枚となって、11月は紫式部(クマツヅラ科)が描かれています。今日は昨日とは打って変わって青空が広がるよい天気でした。下の写真は海岸から数キロ山間の今井地区から撮った頚城の山々で、焼山ドームも日増しに白くなっていることが分かります。

ところで冬は一年中で一番星空がきれいな季節で、冷たく澄み切った空気が星をいっそう きらびやかに見せてくれ、その中でもひときわ目立つのがオリオン座だそうです。今度から小まめに南の空も見ることにしようと夜空を眺めると、7日の満月にはまだ少し欠けているきれいなお月さまを東の空に見ることができました。世界中の人が同じ星や月を見ているなんて今さらながら感動で、報復の連鎖を断ち切ることが求められていることを痛感です。明日は全国的に晴れの予報で、外仕事が捗りそうです。