すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

動かしてはならない“豆腐の上の原発”と柏崎市長の了承姿勢

2019年09月06日 | 地震・原発

昨日は久しぶりの真夏日となり夜も25度を超えました。今朝8時の気温が30度とあって日中の室温も上昇で、午後2時を過ぎて隣りの下の孫は遠足で汗びっしょりでの下校です。水分補給にと孫は先ず、冷蔵庫から大好きな黒酢ドリンクを取り出し、私は赤紫蘇ジュースです。

東京電力柏崎刈羽原発再稼働に向けて大きな動きです。柏崎市の桜井雅浩市長が4日、1~5号機の廃炉計画を巡り、東電の回答を大筋で了承というニュースです。これまで廃炉の具体的な計画を求めていた桜井市長でしたが、今回も東電は具体的な廃炉時期や基数などは明らかにせず、その認識に隔たりがある中での了承だけに首を傾げてしまいます。

写真は日本海に面する世界最大規模の柏崎刈羽原発、NHKからお借りしました。

また東京電力はは6年後に運転開始から40年となる最も古い1号機について、福島第一原発事故の後、原則40年とされた運転期間を延長し、運転を継続させたいとの考えを今回の会見で初めて示し驚きました。

来年の市長選を控えて、桜井市長は「市民の安全安心の向上、経済面を含めた豊かさ」を強調ですが、柏崎市だけの問題に留まることなく今後は東電へ何を追加の条件とするかを注視してゆかねばなりません。

折りしも今日は最大震度7の“未知の活断層”が動いたという北海道地震から一年、柏崎刈羽原発周辺の活断層が専門家から指摘されている中で、まさに再稼動は“豆腐の上の原発”であることに目を背けてはなりません。

新潟日報 『柏崎市、「廃炉」の言質得たと判断 東電廃炉計画を大筋了承へ』 https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20190905492975.html 


原発事故は思想の左右がない“ふるさと剥離”

2019年09月03日 | 地震・原発

柏崎原発大集会の追記で、新潟の“おばさんパワー”もさることながら、講演の後の『福島からの報告』での丹治杉江さんの福島の女性パワーにも目を見張りながら聞き入りました。

丹治杉江さんはいわき市で第一原発から34キロに住み、前橋市へ自主避難をし「福島原発事故損害賠償群馬裁判原告」の団長として国を訴えてきました。「あの日から地獄がはじまった」と、「国と東電にいじめられ、死を待たれ、捨てられる」と力強い報告に、福島事故から8年の“ふるさとを剥離”された被災者の苦悩に胸が痛みました。

今日も雨は降り止むことなく梅雨時のようなジメジメです。参院選挙中の7月13日に玄関先に植えたハート型の花びらのベコニアは猛暑にも耐え雨にあっても元気です。

ところで「脱原発」に思想の右も左もありませんと「きっこさん」もTwitterでつぶやいています。一度原発事故が起これば放射能汚染と向き合わねばならず、福島事故を教訓にして経済論理に振り回されることなく、核のゴミ“負の遺産”を直視し日本は「脱原発」へと舵を切り、社会全体で関心を高めねばと願いながらの書き込みです。

2日付け朝日新聞社説「柏崎刈羽原発 地元に再稼働迫るのか」、去る28日の新潟日報社説に続く鋭い観点です。https://www.asahi.com/articles/DA3S14160492.html?fbclid=IwAR2OxS33DBEpi9wiGItOQc08tpJMPeB58VkeKeCv6sihds5_C109FZItcJE


「原発を止めないと日本は成長できない」、なくそテ原発柏崎大集会

2019年09月02日 | 地震・原発

あっという間に天候が不安定な8月が過ぎ、早や長月9月です。「防災の日」の昨日は「なくそテ原発2019柏崎大集会」へ、糸魚川からのマイクロバスに乗車で参加です。会場の柏崎市文化会館アルフォーレ駐車場には数台の大型バスも到着で、大ホールは1100人の参加者で埋められました。

講師の慶應義塾大学金子勝名誉教授の『原発を止めないと日本は成長できない』は歯切れよく、「再稼働を進めるのは減価償却が出来ていない発電所だから、そこに多額の資金を投入すること事態バカげている。すでに原発では経済が成り立たないことは明確で、国も電力会社も固執し世界の判断に逆行している。まさに“経済産業妨害省”だ!」

「20世紀の集中メインフレーム型から、地域分散ネットワーク型に転換することで持続可能なエネルギーの実現が出来る 原発をなくさなけば日本は成長できない!原発にこだわっている限り日本経済は滅びていくしかない 」と・・・。4月に肋骨6本を骨折していながらもマイクを持ってステージを右に左へと迫力満点の講演です。

さらに「再生可能エネルギーは高いと経済産業省は妨害してきた。この経済妨害省の解体と電力会社の解体で、新しい道で電気料金はタダにできる地域分散ネットワーク型システムに転換する。未来は新しいビジョンや流れを読めば希望に満ちている。」と、聴衆を惹きつける夢いっぱいの講演です。私も金子勝著『原発は火力より高い』(2013年岩波ブックレット)を読んでいたことで納得しきりです。

そして金子先生は新潟の“おばさんパワー”を誉め称えながら「オトコは忖たくするので」と・・・。そんなことで柏崎刈羽原発の再稼働は新潟県だけでなく日本全体の問題で、再稼働を絶対に許してはならず廃炉に向けて進んでゆくことを共有することができる有意義な集会でした。


原発再稼働ありきの東京電力の経営論理

2019年08月29日 | 地震・原発

昨夜からの雨はシトシトと止むことな糸魚川市に「大雨・雷注意報」が続いており、九州北部地方では記録的な豪雨による甚大な被害です。

今日は孫の小学校の2学期のスタートで、お隣り糸魚川小学校では昨日が始業式で同じ市立小学校なので同日とばかり思い込んでいました。26日付で、上の孫は2学期のスタートと書き込んでいましたが、一週間前の19日からのスタートであったことに気が付きました。

今夏の根知谷のブルーベリーは全滅で収穫ゼロということで、自然相手の農産物だけに仕方がありません。そんなことで昨日、岩手県遠野市からクール便でブルーベリーが届いたので、粗糖50%で早速ジャムにしました。ところが保存用の空き瓶が不足で、出来上がってから気が付く思考力低下で、明日にでも「100円ショップ」行きです。

ところで東京電力柏崎刈羽原発、桜井柏崎市長の廃炉を交換条件にした6・7号機の再稼働には県民は納得ができるはずもなくネットで熱くなっています。28日付け新潟日報社説は『柏崎「一部廃炉」 再稼働ありきを危惧する』で「さすが!」です。https://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20190828491311.html

明日も大気が不安定の雨模様で、稲刈りを前にして被害がないことを願います。gooから一年前のブログが届き、沖縄県翁長知事の死去に伴う知事選のことを書き込んでいました

日本海の夕陽と沖縄県知事選


柏崎刈羽原発の廃炉計画と原発再稼働と

2019年08月26日 | 地震・原発

昨夜は一気に気温が下がって深夜には21度の肌寒さでした。今朝は爽やかで、遠距離通学の上の孫は2学期のスタートで、下の孫は9時過ぎにやって来て残り少ない夏休みの自由研究に追われているようです。

原発問題の続きです。東京電力HDは本日、柏崎刈羽原発について、6、7号機の再稼働後の5年以内に1~5号機の1基以上の廃炉を検討する方針を柏崎市の桜井市長へ伝えました。東電が同原発の廃炉の検討方針を示すのは初めてですが何とも曖昧な回答で、再稼働を条件としていながら廃炉計画の具体的なことは不明確で、これまでの東電社の体質を考えると信用できるはずがありません。

また東京電力の小早川社長は「電力会社としての供給責任がある」とし、去る6月の新潟・山形地震で、柏崎刈羽原発を巡る伝達ミス問題に限らず、福島第一原発事故を忘れたかのようなコメントです。

そんな中で原発の避難計画についても、冬期間の“ホワイトアウト”や地震における避難道路の寸断など、計画を策定すればよいというものではありません。世界中で最も大地震が多発する日本列島で、目先の原発ビジネスを優先する人たちの精神状態と核物質の危険性への認識の希薄さに悲しくなってしまいます。

一年前に原発のことを書き込んでおり、記録することは記憶に勝ると実感です。暦の上の“処暑”の酷暑と原発と


核のない平和な世界と原発再稼働STOP!

2019年08月24日 | 地震・原発

昨日は二十四節気の処暑(しょしょ)で、朝夕の暑さが和らぎ始めるというものの湿度が高くむし暑さを感じます。そんな中でゾットする肌寒さといえば、国内原発の250キロ圏です。私の住む新潟県には世界最大出力の柏崎刈羽原発があり、近くには石川県能登半島の志賀原発、さらに福井県の数多くの原発が立地です。

これでは地震による原発事故で、住民はどこへ避難してよいのかと誰もが迷うことでしょう。そして柏崎市の桜井市長は東京電力に対し、柏崎刈羽原子力発電所で比較的新しい6号機と7号機の再稼働を認める条件として、原発の集中による危険性を減らすため、1号機から5号機について具体的な廃炉計画を提出するよう求めていましたが、廃炉計画を再稼働の交換条件としていることに納得ができるはずがありません。

74年前の広島・長崎への原爆投下や福島第一原発事故で核の恐ろしさを体験した日本はいったいどこへ進もうとしているのでしょうか。世界で唯一の被爆国の地震列島で、原発がこれほど多く存在していることに目を背けてはなりません。そして今、日韓の歴史問題をめぐる対立はとうとう安全保障問題に飛び火し、東京五輪を控えながら隣国とも仲良くできない政治のあり方が問われます。

書き忘れていたことで、去る12日付け上越タイムス「ひろば」欄へ、上越市の中学生広島派遣縮小についの投稿が掲載されました。22日付け本紙では『平和守る決意新たに 糸魚川市の中学生が広島派遣研修を報告』も掲載です。

また昨年、糸魚川市議会へ提出されていた『核兵器禁止条約の調印を求める請願』はこれまで継続審査となっていましたが、6月定例会総務文教常任委員会(笠原幸江委員長)で「核が抑止力になる」との見解で否決されてしまいました。昨年6月の書き込みです。誰のために議員バッチを!?核兵器禁止条約に賛成できない市議会議員と


NHK朝ドラ「なつぞら」と「原発を止めないと」柏崎集会

2019年08月23日 | 地震・原発

全国高校野球も終わり、8月も残り一週間で一歩ずつ秋に近づいています。備忘録として私の2回の出産と、全国高校野球大会が切り離せません。かれこれ40年ほど前、二人の娘の出産は都立の産院で、上の娘の時は3月の春の選抜大会で、下の娘の時は暑い8月の夏の大会で、高校野球大会が放送される度に思い出します。そして今月誕生日の上越の娘から「暑い日に産んでくれてありがとう」と思わぬメールで胸が熱くなっています。

ところで4月からスタートしたNHK朝の連続ドラマ『なつぞら』について、ブログでは一度も書き込んでこなかったけど、戦争孤児の主人公奥原なつが育った北海道十勝地方の酪農問題から、最近では働く女性の職場での格差問題などの取り上げ方にも目を逸らさず視聴です。

また7月の京都アニメーションの放火事件もあり、朝ドラのアニメンの製作現場を重ねながら、この朝ドラのモデルが実在していることを知り一段と興味が深まっています。今日はなつが出産し、産休を終えていよいよ職場復帰です。

(NHKオンラインより)

また22日付けLITELAでは、『なつぞら』はレッドパージや検閲も描きながら掘り下げず問題を矮小化と、厳しい指摘ですが「なるほど」・・・。 https://lite-ra.com/2019/08/post-4916.html

今年の柏崎原発集会は、慶応義塾大学金子勝名誉教授の講演で、糸魚川からもバスが出ることになりました。


参院選野党共闘10議席と柏崎刈羽原発再稼働への巨額な費用と

2019年07月29日 | 地震・原発

参院選から一週間、8月1日の臨時国会に向けて参院本会議場も大型の車椅子が入れるように改修作業で、これまでの国会の“景色”が大きく変わることが伝わってきます。また、改憲勢力“3分の2割れ”野党共闘10議席が決定的役割の赤旗新聞記事に目を細めます。

そして昨日の新潟日報1面『柏崎刈羽原発、再稼働に1兆円超 東電試算、従来の2倍近く』にビックリで、改めて巨額の費用がかかることが浮き彫りです。ここまで費用を投じてリスクの高い原発を再稼働しょうとする東京電力に首を傾げ、今後は電気料金への上乗せによる利用者の負担増も懸念されることでしょう。

写真は日報社からお借りした、東京電力柏崎刈羽原発の6号機(右)と7号機です。https://www.niigata-nippo.co.jp/world/national/20190726485295.html

昨夜の“おうみ祭り”大花火大会は雨も降らずに無事に終了です。上越からやって来た孫は花火以上のパワーの元気さで、夜9時過ぎに帰途に着き私もホッとひと息です。

そして今日は朝方に雨が降り、日中には晴れてきたものの湿度上昇のむし暑さで、熱中症にならないように小まめな水分補給です。 困ったことにパソコンOCN接続が不調で、メールの送受信もままならない終日です。


「本気で原発ゼロ」のうち越さくらさんとともに

2019年07月25日 | 地震・原発

梅雨明け後の朝は爽やかで午前10時にはすでに30度を超える暑さに、これでやっとトマトなどの夏野菜は美味しさが増すことでしょう。

昨24日のうち越さくらさん、新潟県庁での当選証書の付与式で、選挙戦中のさくら色のジャケットから一転し、白いスーツ姿で笑顔で出席です。「当選の実感とともに、役割の重みを受け止め、県民国民のためにしっかりと仕事をしていこと決意を新たにした」と・・・。そして今日は早くも国会議員会館での挨拶回りで、明日には新潟に戻りますと・・・。

「本気で原発ゼロ」を掲げたさくらさんですが、東京電力ホールディングスが24日、福島第2原発を廃炉にすることを福島県知事に正式に伝えたというニュースです。福島県や県内市町村議会が廃炉を求めていたが、再稼働への期待などから決断が遅れたというから東電の体質を垣間見る思いです。

「ともにさく、新潟ニュース」7月18日号で掲載された「日本海ひずみ集中帯とその付近で起きた主な地震」と、世界最大規模の柏崎刈羽原発の再稼働の動きが気になっていました。地震の度に原発がビクビクでは安心安全の社会とは言いがたいことで、さくらさんと「本気で原発ゼロ」をめざしてゆきたいと思います。

 

ところで、うち越さくらさんの夫の村木一郎さんがfbで「興味深い黒岩揺光氏のブログ。 新潟県南魚沼市において自民党安倍晋三総裁が街頭演説。南魚沼市は市議の7割が自民党員。ならば,わざわざ総裁自らが行かなくてもと思ってしまいます」と・・・。

ブログ主の黒岩揺光さんのことは幼い頃から、母親の黒岩秩子さんからよく聞いていましたが改めてブログを開くと、田中角栄さんのお膝元とあってうなづくことばかりです。https://ameblo.jp/seventh-star0118/entry-12497352487.html?fbclid=IwAR2mB_YwLDFUrRePciINgtvMNz5-oXMYZAVp5Q8t62THynzyPugbCmQH9OM


ささやかな贅沢と東京電力の緊急通報体制と県内弁護士の結集

2019年06月20日 | 地震・原発

今日は朝から20度を超し梅雨とは思いえない晴れ間の中で、昨年10月に植えつけた畑のニンニクを収穫です。17日付けで新たなブルーベリの移植と書き込みましたが、正しくは酢橘(すだち)の木でした。よく見ると葉っぱが異なっており、お遍路さんに時々出かける根知のじじさまのご縁で四国からのお引越しでした。

一昨日の山形・新潟地震の全容が伝わる度に多くの課題が見え隠れですが、55年前の新潟地震や東日本大震災を教訓にして避難した地域が多かったようですね。

お隣り山形県のさくらんぼの出荷が始まっています。写真は新潟県聖籠町の生産者グループの“佐藤錦”で、糖度も高くて宝石のようで一年に一度の贅沢で「また来年も・・・」とがんばれる至福のひと時です。 

贅沢といえばハーゲンダッツのアイスクリームで、上越の娘が来て冷凍庫を開ける度に「お母さん、贅沢・・・」と言っていますが、“量よりも質”のライフスタイルで出費は同じです。特に期間限定の商品を見逃さず、写真は紅茶ラテで先日はほうじ茶ラテを美味しくいただきましたが、でもバニラが一番の好物です。

ところで18日深夜、東京電力が柏崎刈羽原発の状況を自治体などに連絡した文書に記載ミスの誤送信が発覚です。またしても東京電力の緊急通報体制のあり方が浮上で、危機管理の低い中での原発再稼働を許してはならないと再認識です。 

「ともにさく、新潟ニュース」6月20日号、新潟県内の弁護士17人の素晴らしい結集です。


満月と地震と原発と

2019年06月19日 | 地震・原発

18日夜10時22分頃、山形県沖を震源とする地震発生で、新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で震度6弱を観測です。夜間の地震で糸魚川よりも震源地に近い上越では震度3で、娘の家では大きな揺れよりも就寝の孫が携帯アラームでビックリし怖がっていたそうです。

私といえば震度2に鈍感で気づくことなく、けたたましいアラームに驚き、その後の緊急地震速報を注視です。地震発生直後には日本海沿岸に「津波注意報」が発表され、糸魚川市広報無線で注意を呼びかけるなど、海沿いの住まいだけに不安な一夜です。

一夜明けて山形県鶴岡市や村上市の被害の全容が少しづつ伝わり、専門家によると今回の地震の震源は「日本海東縁ひずみ集中帯」で、地殻を東西に圧縮する力が働き、断層が上下方向にずれ動いた逆断層型の地震だそうです。また遠くからのお見舞いメールなどに感謝申し上げます。

ところで17日は夜空を照らす満月“ストロベリームーン”でしたが、「日本で満月が見られる日は、地球の裏側のブラジルでも満月で、月は地球の誰に対しても、同じ顔を見せてくれます。遠く離れた場所にいる誰かと、同じ月を見上げているかと思うと、それだけで心がつながっていく気がします」と、そんな書き込みがありました。

そして満月の前後に地震が発生する確率が高いと書き込んでいるブロガーも多く、16日にはニュージーランド付近ケルマディク諸島でM7・4の大きな地震発生でした。さらに地震の度に気になるのは停止中とはいえ、使用済み核燃料のある柏崎刈羽原発のことです。緊急時の混乱の中での素早い「異常なし」の東京電力を100%信じることもできず、余震と合わせて注視してゆかねばならないことを痛感の一日です。

「ともにさく、新潟ニュース」6月19日号


原発テロ対策と高齢ドライバーの盲点

2019年04月25日 | 地震・原発

先ず昨日のニュース速報、「原発 テロ対処施設遅延なら運転停止」にビックリ仰天です。原子力規制委員会は現在、再稼働している原子力発電所でテロ対策の施設が期限までに設置できない見通しになっていることについて、期限の延長は認めず間に合わなかった原発は原則として運転停止を命じるという決定です。

テロ対策施設は福島の事故を教訓にできた新基準で、航空機を衝突させるようなテロが起きても、冷却を継続して放射性物質の大量放出が避けられるよう、制御室やポンプなどを備えた施設の設置が義務づけられています。これは2001年の同時多発テロを受けてアメリカが作ったテロ対策を参考にしたもので、工事計画の審査終了から5年以内という期限で、日本国内の再稼働した9基すべてで間に合わない可能性大です。

更田委員長は24日の定例会見で「いつか来た道に戻るかどうかの分かれ目だ」と述べ、電力会社の事情を考慮して規制の在り方を変えたら福島第一原発の事故の教訓から学んでいないことになるとの見解です。テロ対策なんて本来完璧にできるはずがないけれど、再稼働の前に完成していなければならないことで、原発の安全確保は他の何よりも優先されなければならず妥当な見解と受け止めましたが・・・。

庭の隅の薄紅色のモクレンの花がいつの間にか咲き出した今日、小雨の中を上越市へ久しぶりに友人Fさんと昼食を一緒にすることになり急ぎました。国道の混雑もあって少し遅れることを友人の携帯電話に、ところが何度かけても通じません。

やっと待ち合わせのお店の近くに到着したものの、ランチ時とあってか広い駐車場はいっぱいで閉口です。やはり友人は携帯電話を家に忘れてきたそうで、右手にはギブスをして痛々しげです。一ヶ月半以上も前から右手が痛いと言って整形外科専門医院へ、ところが一向に完治せず大きな病院でのMRIで骨折していたことが分かり、ギブス固定となったそうですが時すでに遅しで何があるか分かりません。

ランチの後は娘の家へ立ち寄って幼稚園から帰った孫の顔を見てと、ところが娘は私の白内障で運転のことを案じて早く帰るように促すのです。先日の池袋での87才の高齢者運転の事故車と同じトヨタ車種ということもあってか、娘の言葉は心配というよりも“脅し”のようになるので「大丈夫、慣れたいつもの道だから」と・・・。ところが「その自信が一番危ない!」と免許証返納まで言い出すので落ち着かず帰途に着くことにしました。

霧雨の国道8号では里山もぼんやりと霞み、まるで白内障の症状のようで(笑)、なぜか気分は「♪井上陽水」を久しぶりに聴きながらの運転です。家に着く頃には気持ちも落ち着き、高齢ドライバーの自信過剰(?)の盲点と原発テロ対策と重ね、今回の原子力規制委員会の決定で停止となる原発があるものの、これで再稼働を認めてしまう盲点ではと疑問を抱いてしまいます。

結局、田舎暮らしでは車は欠かせず、ブログの友からの「視力は落ちても先見性と機敏さで運転は問題無いでしょう」という励ましコメントで、高齢運転であることを素直に受け止めながら何が起こるか分からないという一日の終わりです。※ブログのコメント蘭の公開は復活しました。


地球に優しい水力発電で原発はいらない!

2019年04月06日 | 地震・原発

今朝は風もなく穏やかで、このぽかぽか陽気で市内の桜も一気に開くことでしょう。昨日に続いて市内の桜の花の探索で、今日は東京発電(株)姫川第七発電所の年に一度の構内解放日とあって初めて訪れてみました。

いつも遠くから眺めていた姫七発電所、その構内は管理が行き届き、たくさんのソメイヨシノが開花です。1995年(S30年1月)に水路式発電所として営業開始、工事期間がわずか3年で当初は信越化学グループだったそうですが今は東京電力グループということです。

市内小滝地区の取水えん堤からの導水路で、落差100メートル3本の直系3メートルの水圧鉄管により発電し、60年以上経過しても発電機は今も健在です。驚いたことに姫川第七と小規模な新小滝川、竜島(松本市)の3ヶ所の発電所での年間発電量は2億8千万kwhで、何と一般家庭(3600kwhとして)約9万世帯分(糸魚川市と上越市全世帯)が賄える電力であることを知りました。

広い構内の奥には大きな鳥居の姫七神社があり、その横には工事中に亡くなった人の慰霊碑もありました。先日、町内回覧板で構内解放のお知らせがあったものの見学者が少ないようで残念に思いましたが、子どもたちとお弁当持参で訪れるのもよいのではないでしょうか。

逆光写真)

ここで発電された電気は現在、東北電力の送電線で東京電力へと送られており、改めて水力発電は資源の少ない日本の貴重な純国産クリーンエネルギーであることを実感です。原発推進派は水力発電所は高額と主張ですが初期投資が主で、姫七発電所は64年間も稼働し続けて職員がわずか16名ということを考えれば、“負の遺産”を産み続ける不安な原子力発電所の比ではありません。

4年に一度の統一地方選、夏の参院選の前哨戦ともなり、最終日での候補者らの奮戦が伝わってきます。“選挙は住民意識のバロメーター”、子どもや孫たちの未来のために「原発NO!」を明確に主張している候補者らには何としても当選してほしいと思いますが、有権者はどんな判断を示すでしょうか。

そんな中で「忖たく」発言について辞任した塚田一郎参院議員はFacebook上でも沈黙のままで、ご自身の発言の重さをどうも認識していないようで自民党支持者からも厳しい声が聞こえてきます。

 「議員を国会に送り出した新潟県民に恥をかかせたままで、 議員がこのまま夏の参議院議員選挙に立候補することは許されん」、「情けない。議員は立候補を辞退し、自民党県連本部は候補者を差し替えるべき・・・」等など。

また米山隆一前新潟知事は、朝日新聞言論サイトに「塚田氏の『たく』発言があぶり出す日本政治の病」を寄稿しています。https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019040500001.html?page=1


“新しい時代”へ向けての県議選と原発問題と

2019年03月30日 | 地震・原発

昨日は第19回統一地方選県議選の告示で、“新しい時代”へ向けての政治決戦がスタートですが、糸魚川選挙区では平成17年の合併から無競争です。合併前の旧能生町青海町では平成になって一度も県議選がなく、旧糸魚川市では確か平成7年に行われたものの、今日に至るまで無投票当選が続いています。

そんなことでポスター掲示板も寒空の中で黒姫山を背にして寂しそうで、これでは「県政に活力を!」とはほど遠く“精神眠っている街”といわれても仕方がないようですが、お隣りの上越市選挙区は熱くなっています。 

ところで柏崎刈羽原発再稼働について、新潟日報社の候補者へのアンケートで有権者とのズレがあることが伝わってきます。29日付け社説「課題解決へ明確な主張を」、『東京電力柏崎刈羽原発の再稼働には、立地自治体の首長と議会の同意が必要だ。県議会もいずれ同意するか否かを示さなければならない。
 6、7号機は17年、原子力規制委員会から新規制基準適合とされた。国の検査などを通れば再稼働の準備が整う。今回選ばれる県議は任期中に再稼働の判断を求められる可能性がある。気がかりなのは、新潟日報社が立候補予定者77人にアンケートを行い、「判断できず」との回答が40人と最多だったことだ。明確に賛否を示したのは半数に満たず』と・・・。

さらに『このため「県の検証結果が出ていない」という理由で「判断できず」とした回答者が多かったが、これでは有権者の判断材料となり得ない。
 候補者には原発政策への見解や、現時点での方向性などできるだけ自らの考えを示すよう望みたい。』としています。原発再稼働について県民の関心度が高く、これで“新しい時代”への新潟県議会になり得るのかと首を傾げてしまいます。

花冷えの今日の午後、市内をあちこちへと出かけると、国道148号沿いのインターチェンジ近くの数本の桜が開花です。ここは国道を挟んでセメント工場のキルンの暖かさで市内でも一早く咲き出し、今年も桜は裏切ることなく満開に近い状態です。

深夜からの朝まで生テレビ「激論!原発と日本のエネルギー政策」では、パネリストらの意見の食い違いに改めて驚きです。誰一人として責任の負えないものをまだ使えるからと動かそうとすることや、福島第一原発事故の燃料デブリの取り出しが不可能に近いことなども伝わってきました。

また飯田哲也さん(NPO環境エネルギー政策研究所所長)や吉原毅さん(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長、城南信用金庫顧問)の新たな情報での主張が光っていましたが、自民党国会議員ら原発推進論者の呆れる言い分に憤りを覚えながら珍しく最後まで視聴です。パネリスト顔ぶれです。https://www.tv-asahi.co.jp/asanama/sphone/theme/0151/


「辺野古基地は日本を守るため」という“日本の狂気”

2019年03月18日 | 地震・原発

18日は春のお彼岸の入りで、朝から気温が低めの肌寒さです。NHKで参院予算委員会集中審議、自由党から国民民主党になった山本太郎議員の辺野古基地建設についての質問にしばし耳を傾けました。

山本議員を苦手なのかアベ首相に答弁を求めているのに、岩屋防衛大臣の「辺野古新基地は米国のためではなく、日本を守るため」と狂気とも思える答弁が続きます。

夕方、外出先の帰り道に姫川桜堤周辺から、雲ひとつない頚城連山を撮りました。桜の花芽もほんの少し膨らんできたような、今月末には開花するのではと目を細めながらの帰宅です。

ところで狂気といえば、ネットから『日本の狂気・・・世界から笑われているのを知らない日本人』をキャッチです。旧ソ連ではチェルノブイリ事故後は強制移住、日本は放射能汚染地域に帰還奨励に“日本の狂気”が伝わってくる映像です。(画面右下に「字幕」マークがあります)https://www.youtube.com/watch?v=9fT7NfJdXhQ&feature=youtu.be

早いもので明日は孫たちの小学校の終業式で、その後は卒業式を迎えます。私は花粉症の中をせっせと“いのちのバトンタッチ”で動き周り、これからは“花だより”をいっぱい書き込んでゆきたいと思う昨今です。

※16日書き込みのCAPプログラムでの「No, Go, Tell」、「Noは拒否する」「Goは逃げる」「Tellは大人(教師や親)に相談する」です。