すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

千葉県知事に森田健作氏当選

2009-03-29 23:19:51 | Weblog
前回の選挙でも森田氏は惜敗で、一度名前を書いた住民は再び同じ名前を書くという確率が高いという選挙の鉄則からすれば、そうした基礎票に圧倒的な知名度と対立候補の非知名度という要素を加算すれば、森田氏の当選は順当なところだろう。しかし、対立候補を推薦した自民、民主、公明の既成政党がまさに拒否された結果となった。その点に関しては、これまで衆院選の展望について語られた二大政党の選択というテーマが崩れ始めていることがわかる。千葉でこうだから、東京、そして何よりも神奈川の政治勢力図は大きく書き直さなければならないかもしれない。
いうまでもなく、この新しい流れを作り出したのは小沢代表公設秘書逮捕と政治資金規正法違反の起訴に他ならない。たとえ永田町基準では有罪にならなくても、現在の献金システムがこの不況下で国民に与えた不快感は民主党としても計り得なかったのかも知れない。
今回の千葉選挙は堂本さんというそれなりに存在感のあった人物が選挙再出馬の可能性を残しながら、結局は準備の整わない無名の新人に後継を託した選挙であり、ある意味で森田氏当選は当然の帰結なのかも知れないが、民主党の混乱が吉田氏の選挙戦にネガティブな要素となったことは否定できないだろう。同時に、党内だけでなくマスコミを含め、この選挙の帰趨をもって民主党執行部の変革を求める期待が広がっていることを勘案すれば、民主党内でもそれなりの動きがでるのだろうし、そうでなければ、さらに一層、民主党への批判と失望が広がると思う。政治は一寸先は闇と常に言うが、まさにそうした状況となりつつある。心してこの一週間をすごそうと思う。