すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

学級崩壊状態の麻生内閣

2008-11-07 23:52:23 | Weblog
麻生首相の迷走が火をつけたのか、給付を巡って、麻生内閣が学級崩壊状態。麻生声明のとおりにすべての世帯に配布すべきだという意見から,1500万円以上の高額所得者ははずすべきだという一見正論、すべての世帯に配っても高額所得者は自主的に辞退すべし..という珍意見。そんなのは制度論ではないというのが与謝野大臣のコメントだが、ライバルを意識しての主張か?いずれにせよ技術的には自治体窓口の負担を含めて、関連給付コストだけで600億円ぐらいかかるという意見もある。
2兆円給付というのが、閣僚の誰かのアイデア提案ならともかく、麻生首相の政権の浮沈をかけた経済刺激策の目玉だとすると、このテイタラクで11月30日に会期末となる臨時国会に本当に補正予算案として国会に提出そして参議院採決まで持ち込めるのであろうか?途中に国際会議出席もあり、とてもリーダーシップを発揮して予算案にまとめることはできないのでは、と心配してしまう。
30日までには、3年後の消費税アップの根拠説明、金融機能強化法案論議、それに一見、一空幕僚長の勇み足ぐらいの懸賞論文がその背後にシビリアンコントロールを覆そうとする自衛隊内の水面下での動きが浮かび上がってくるなど、まさにどれ一つをとっても通常国会での議論が必要なものばかり。麻生さんの得意の「私が決める」だが、ビジョンもなく、足元もおぼつかないのに、何を決められるのか?
まあ、百歩譲って、課題の多さと深刻さを斟酌しても、内閣不一致どころか、選挙を控えての売名ではないだろうが、閣僚がてんでんばらばらに勝手な自己主張をしている内閣の総理大臣のリーダーシップが問われる時期はもうすぐ。
暴言で辞任した中山元文部科学大臣が道徳教育の必要性を説いていたが、私も同感。ただし、小中学校からでなく、まず自民党議員にしっかり教育してほしいものだ。