ウィキペディアの「国立新美術館」の項目には、いろいろと面白いことが書かれている。まず驚くべきことにこの美術館はその構想の当初、なんとコレクションのみならず学芸員さえ置かない方針だったという(!)。さらには「ナショナル・ギャラリー」という仮称がそのまま正式名称となった場合、国外から来る観光客がワシントンD.C.やロンドンのナショナルギャラリーと同様の施設と「勘違いして来館する恐れ」があったため、その名称は回避されたという(!!)。なるほど、確かに欧米の美術ファンに「公募展のアレ」をいきなり開陳してしまうのは、人事とは言え同じ日本人としてかなり恥ずかしいものがある。いくら「開かれた施設」が必要とはいえ、あんなものを世界に開いてしまったらもう取り返しがつかないだろう。もう二度と世界が日本の「ナショナル」に目を向けることなどなくなる。お終いだ。
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