1年365日、1日24時間、佐伯剛氏のダイアリーはノンストップ・フルタイムで最悪だが、新たにエントリーされた「現代人の生理を司るもの?(2006-06-12)」においては、その最悪さが、ついに何かの「境地」に達したような感がある。そこで佐伯氏は、ひたすら木刀を振り続けている。二日間、コンピューターも文章も見ず、無心になって木刀を振り続けている。そうすることで「意識の曇りに邪魔されない澄んだ境地にトリップできる」のだという。なるほど、やはりそういう趣味があったのだ。佐伯氏にはもとから「武士道精神」という生理的な趣味があったのである。こうなるともう取り返しが付かないほど最悪である。もちろん剣術の合宿稽古それ自体が悪いというのではない。木刀を振るというたった一つのことだけを続けていきおい心眼が開かれたとしても、そんなナイーブな心象ではこれからの情報化社会の見通しをつけることなどできないのだ。