SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

過剰な生

2007年02月18日 | Weblog
 社会学者の大澤真幸は「宇宙船地球号は、1986年のチャレンジャーから切り離された乗車キャビンである」と題されたテキストで、過剰な生(死の確実性を信じて生きる時間)を理解することの恐ろしさについて述べている。あのときチャレンジャーの乗組員達は、「信」を「知」とは逆立した形式で――つまり「にもかかわらず」という形式で――措定することができない時間を過ごした。アメリカ国民が「集団的に否認」したこの過剰な生は、しかしのち幻想の創作としてポピュラー文化の中などに「回帰」しているという。ところでチャレンジャーの乗組員達が体験したとされる過剰な生の時間は、およそ3分から5分くらいである。その時間に「染まって」しまう余裕はなさそうだ。

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