SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

派遣村と多重債務

2009年04月19日 | Weblog
 実は派遣村的なホームレス予備軍の連中の多くが多重債務者であり、取立てを逃れて社会から離脱しようとしている可能性が高いのである。しかし何故この事実をメディアが積極的に取り上げて報道しないのかといえば、大手消費者金融会社がメディアのスポンサーであったりするからだ。また、湯浅誠らの派遣村支援者がこの問題を口にしないのも、自己責任論から逃れるためである。ヤミ金はもとより利子の高い消費者金融からの借金がたとえば合計200万円をも超えてしまえば、利子だけで毎月4万円ほどに達するのであり、こうなるともはや収入の少ない派遣労働者に完済は難しいだろう。そして基本的に借金のある者は生活保護を受けることができないとされているが、「いのち」を訴えた派遣村騒動以降、どうやらこの受給条件の壁が突破されたようなのである。ここ数ヶ月で増えた生活保護者のうち、自己破産手続きをおこなった者はどれほどいるのだろうか。消費者金融会社が倒産しても知ったことではないが。

【追記】貧困だから多重債務に陥るのか、それとも多重債務だから貧困に陥るのか、このあたり定かではないが、湯浅誠はもちろん前者の立場を取る。しかし派遣村で湯浅の後ろにいた宇都宮健児弁護士は、多重債務問題のスペシャリストとして、この問題が綺麗事では済まされないことを知っている。派遣村の成功は宇都宮健児の交渉力なくしてはありえないが、池田のアニキが以前指摘していたように、しかし宇都宮が社会全体のバランスを考えることはないのだ。

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