2017年の作品、タイトルはヒンディー語で「有能な」。
妻を失った盲目の男の復讐物語であるが、
盲目の男がどうやって・・・・?
で、有能な男だったと言う事である。
盲目の者同士の結婚・・・難しそうだが、
何とかなるものなのかもしれない。
<ストーリー>
盲目の青年ローハン(リティク・ローシャン)は友人に、
やはり盲目の女性スプリヤー(ヤーミー・ゴウタム)を
紹介してもらう。スプリヤーはダンス教室でピアノを弾いていた。
ローハンはダンス教室に出かけて一緒にダンスを踊る。
ある日、二人は一緒にショッピングモールに出かけて、
お互いを見失ってしまう。ローハンはイベントのステージから、
呼びかけて再会する。その後、二人は結婚する事を決める。
そして新居となるはずの建設中のマンションを見に行く。
ローハンは何種類もの声色を使い分ける声優として活躍している。
ある日、政治家マーダヴラーオ(ローニト・ローイ)の
弟アミット(ローヒト・ローイ)がスープリヤーに目をつけ、
家に侵入し乱暴してしまう。ローハンは警察に届けるが、
権力による妨害を受けて届け出が遅れてしまう。
ショックを受けたローハンは帰宅しても、
スープリヤーに優しく出来なかった。
一番傷ついているはずのスープリヤーは、
そんなローハンを気遣い思いやりのある言葉をかける。
そしてあなたが一緒にいたくないのなら、
短い夢だったと思う事にするわ・・・と言う。
仕事から帰ったローハンはスープリヤーに、
謝罪の言葉をかけながら部屋に入るが・・・
スープリヤーは首を吊って死んでしまっていた。
スープリヤーは遺書を残していた。
レイプされた翌日にもアミットはワシームとやって来て、
再び・・・・。
警察はローハンを小馬鹿にし、
取りあおうとはしなかったため、
ローハンは自分で復讐しようと決める。
アミットとその兄の声を録音したローハンは、
声色を使って警察や関係者にに電話をかけ、
混乱を巻き起こさせる。
アミットは友達の父親から襲われ逆に殺してしまう。
ローハンはアミットの舎弟ワシーム(サヒブル・ラーマン)
を呼び出し暗闇の中で絞首刑にする。
アミットのハンカチが現場に残されていた。
しかしアミットはプネに行っておりムンバイにはいなかった。
警察のアモル署長(ナレンドラ・ジャー)はローハンを訪ねる。
アモルに容疑をかけられたローハンは、あなたが僕だったら、
どうしますか?と問う。
ローハンはアミットを倉庫に呼び出してオイルを撒き、
ドアを開けるとろうそくが倒れるように細工し焼死させた。
アモルは再びローハンを訪ね、24時間後に逮捕すると告げ、
自宅を監視しする。ローハンは家を抜け出し
マーダヴラーオを始末するために、
建設中のマンションに呼び出し全ての復讐を終えた。
逮捕まであと1時間、アモルはローハンが電話をかけていた、
公衆電話屋を訪ね写真を見せるが・・・電話屋も盲目だった。
そしてスープリヤーの遺灰を海に流す。
盲目のローハンがどうやって復讐するのか?と思っていたが、
声優なので声色を使い分けて電話をかけるとは、
なるほどと思わせられた。音を聞き分ける聴覚で、
相手を罠にはめたり、距離に対する感覚も優れていた。
最後に公衆電話屋が盲目だったと言う設定だが、
実はこれはインドにはけっこう多い。
盲目の人や障害者が小物を売っていたりする事も珍しくない。
政治家が警察を抱き込んでいるのも良くある話。
インド映画につきものの職業は・・・
警察官、政治家、弁護士、実業家、確かに良く出て来る。
あとは教師、医者あたりか・・・権力があったり、
ステータスが高い職業が人気か。