この写真を撮ったのは、
私がアムリトサルの空港を出てから、
わずか5分後のことである。
これが今回のインドでの初写真である。
車の外側から男が運転席に手を入れている。
さて、いったい何をしているのでしょうか?
(答えは後半で。)
シンガポールを17:00に発ったシンガポール航空機が
アムリトサルに到着したのは、定刻の21:15であった。
ホテルは事前に黄金寺院に近い中級ホテルを予約していた。
到着が夜だったので安全を期して
空港からホテルまでの送迎もお願いしておいた。
デリーとは違い危険は少ないだろうとは思っていたが、
念には念を入れての事だった。
過去にもトリバンドラムやチェンナイから入国した際には、
自分でオートリクシャーを拾ってホテルまで行った事もあり
それほど恐れてはいなかったが。
そしてやっぱり予想通り・・・
出迎えは来ていなかった
仕方なく空港を出た私に、男が声をかけてきた。
「マダム、プリペイドタクシー?」
おおっ、こんな田舎の空港に、
プリペイドタクシーがあると言うのか?
両替の銀行さえ閉まっていたと言うのに・・・。
(日頃から旅行者が少ないせいなのか?
私は余ったインドルピーを持ち帰っているので、
困らなかったけれど、通常の旅行者は困るだろう。
もしかすると申し出れば両替できたのかもしれない。)
その男について行った場所には、
確かにプリペイドタクシーと書かれたカウンターがあった。
そこでホテル名と値段が書かれている価格表を見せられた。
運良く私の予約したホテルは載っていた。
それによると料金は450Rsだった。
ホテルに問い合わせた価格では500Rsとの事だったので、
法外な値段でもないようだし、それで行く事にした。
2人の男がワンボックスカーでやって来た。
そして車は走り出した。
空港を出て5分くらい走った路上で車は止まった・・・・・。
これはヤバイ!
別のホテルに連れて行こうとしているのか?
はたまた何か言いがかりをつけようとしているのか?
そうだとすれば絶体絶命のピンチである!
運転手が振り返りこう言った・・・。
「オイル・プロブレムだ。」
なんですと!!
「ここから500m位のところにガソリンスタンドがある。
そこまで二人で押して行く。」
運転手が指差す先には、確かに明かりが見えた。
それは、インディアン・オイルの丸いネオンだった。
と言う事でこの写真は、
運転手がガス欠の車を押している所だ。
こういったアクシデントやトラブルに遭遇しても
笑って許せるばかりか楽しんでしまうようになると
インドはもっと面白くなる。
ちなみに、インドのガソリン料金は高く、
200Rs(約500円)で4ℓ入らなかった。
1ℓ=125~130円くらいか・・・・。