2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「不完全な映画館」。
<ストーリー>
路上の映画のポスターの上で眠っている少年ラジューは、
ゴミを集めて暮らしている。家も家族もない。
彼のスターはサルマン・カーン。
集めたゴミを売って30Rs(約45円)で映画を観るのが、
楽しみであった。ラジューは半分しか売れなかったが何とか、
上映場所に潜り込む。全額払った者は座って観る事が出来るが、
半額の物は最後尾で片足で立って観なければならなかった。、
ある日、ラジューは拾ったゴミの中に映画のフィルムがあった事を知る。
何んとかそれを観ようと太陽にかざしたり、瓶やポリ袋に水を入れて、
すかしたり工夫をする。
警察に場所を追われ、路肩に座るラジューに一人の男が声をかける。
ゴミ拾いを辞めて今日から新しい仕事を始めないか?
ラジューは男に従う・・・。
ラジューは映画館の最善列に座り映画を観ている。男はラジューに
自分で映画を上映する役割を与えたのであった。
なるほど。映画スターを夢見ると言う話は山ほどあるが、
上映側に回ると言う事だったのか。偶然拾ったフィルムが
ゴミ拾いの少年の人生を変えたのだった。
一足飛びではないが、そこには夢があった。