カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ジスム~

2020年08月22日 21時53分59秒 | 映画 / MOVIE

2003年の作品、タイトルはヒンディー語で「身体」。
主演のジョン・アブラハムのデビュー作。
脚本はマヘーシュ・バット。監督は娘のプージャ。
私は監督や脚本、音楽にこだわりはないので、
今まで全く気にしていなかったのだが、
マヘーシュ・バットは大御所だった・・・。

インド映画のジャンルとしてエロティック・スリラーと
言うのがあるのは知らなかった。
・・・と言っても、ヌードはご法度なので、
日本のTVドラマの方が露出も表現も凄いと思うけど。

舞台となったポンディチェリーはタミルナドゥ州にあり、
1954年までフランス領だった海岸の町。
旧市街地はインドであるが、海岸に近い新市街地は、
フランスっぽい町並みである。(フランスは知らんけど。)

劇中の挨拶がボンジュールだったりした。

 警官

  <ストーリー> 

傷ついたカビールが車で海岸に行き、
倒れ込むシーンから始まる。

ジョン・アブラハム演じるカビールは弁護士だが、
酒におぼれ自堕落な生活を送っている。ある日、
ソニア(ビパッシャ・バス)を見かけナンパするが、
人妻だった。それでもめげずにアタックする。

 インド人(に限らず?)のナンパ師は、
 相手が結婚してようがしてまいが関係ない。
 そしてシツコイ・・・・。イケメンならまだしも、
 そうでなくても根拠のない自信を持っているから、
 困ってしまうのだった。

億万長者のソニアの夫ロヒット(ガルシャン・グローバー)は、
旅行中であったため二人は留守宅で逢うようになる。
カビールは次第にソニアに夢中になって行くが、
当然ながらソニアは誰にも秘密にするように言う。

カビールはソニアに離婚するように勧めるが、
ソニアはロヒットは人を殺してしまうほど危険であると。

ロヒットはソニアを驚かそうと1日早く帰宅した。
年の離れたソニアの事をとても愛している様子に、
カビールは激しく嫉妬し益々酒量が増えて行く。

ソニアはカビールの部屋を訪ね自殺を図る。
カビールはロヒットを殺そうと提案し、
家に侵入しロヒットを殺害した。
そしてチェンナイのロヒットの工場で爆破を起こし、
事故に見せかけた。

ソニアは財産を相続するために相続に関する事は、
カビールに任せると言う書類を作成した。

ロヒットの財産の相続のためにやって来た、
ロヒットの妹のプリヤンカはソニアがお金のために、
5年前に前妻を殺しているとロヒットに告げる。

カビールの親友の警官であるシッダールタ
(ビネイ・パタク)と同僚のビシャール
(ランビール・ショーレイ)はカビールを疑い始める。 

チェンナイのホテルでのカビールのアリバイが崩れた事を、
シッダールタから聞いたビシャールはカビールに話す。
カビールはソニアに一緒に街を離れようと告げたが、
ソニアは待ち合わせ場所に殺し屋を差し向けた。
その男はソニアの家で見かけた男だった。

カビールは騙された事に気づきソニアの所に行くと、
ソニアはあなたを愛した事はないと言い、
カビールが全てを警察に話すと告げると、
ソニアはカビールを撃つ。
カビールは拳銃を取上げてソニアを撃つ。

カビールはシッダールタに電話をかけ、
ビシャールと3人で海岸で会う約束をする。
そして冒頭のシーンにつながる。
カビールは「最後にもう一度日の出を見たい。」と言い、
煙草に火をつけ日の出を見て微笑みながら力尽きる。

 ソニア・・・怖い・・・・・。
 カビールは最初は本気とは思えなかったんだけど、
 なんでハマっちゃったかな、人妻に。

 ジョンはこれがデビュー作とは思えなかった。
 1986年のハリウッド映画「ナインハーフ」の様に、
 氷を身体の上で滑らす描写があり、思わず
 ナインハーフじゃん。と言ってしまった。(笑)

 エロティック・スリラーとは、通常のスリラーと言うか、
 推理サスペンス物で、男女の肌の露出がかなり多く、
 ラブシーンが多めに入っていると言う事である。
 インド映画に期待は禁物。
 (全くしていないとは思うけれど、笑。)

 あとリアリティがあると言えば、
 主人公カビールがスーパーマンじゃなかった事。
 初老のロヒットとの格闘も強くなかったし、
 ソニアもそうだけど被弾1発で死んでしまう。
 場所にもよるけど1発でも痛いし立てないな・・普通。 

コメント
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