黒川弘務東京高検検事長の辞表提出を受け、安倍晋三首相は二十一日、検察官を含む国家公務員の定年引き上げについて内容を見直す可能性に言及した。
次回の国会審議に先送りするとした「検察官定年延長法案」を事実上廃案とする姿勢を見せている。
今国会での法案を成立す思惑は、Twitterなどの国民からの反対意見、批判、多くの芸能人の抗議、元検察庁幹部などの抗議する意見書なども含めて、多くの市民の声が届いた形である。
前に書いているけど、こうした行動は日本国民としての使命だと思う。 政治に無頓着だった人達も、安倍内閣の一連の問題(森友、加計学園、桜を見る会、検察官定年延長法案などなど)に対して、多くの疑惑や改ざんなどの真実を闇に葬るような姿勢を見る限りは、流石に目を背ける事が出来なくなったのだろう。
さらに、今はSNSなどで市民の声を簡単に発信する手段が出来た。 SNSに関しては、いろんな利点もあるし、欠点もある。 不確かな、デマ情報などの拡散も問題視されているし、心無い人の悪意ある批判も多々見受けられる。
しかし、それ以上に市民の政治に対する厳しい目で向き合う姿勢を潰してはいけない。 そうした声が今回は政治家の恣意や選挙の為の策略、自己保身や地位、名誉の為に費やす姿勢を正すことが出来たと言っても良いだろう。
今後は、こうした声を上げる事が当たり前になり、より厳正な政治家の姿勢を担保する力になることを願う。 さらに、声を上げるだけではなく、選挙では、しっかりと候補者を見極め、適正な候補を選択する意思を持つことが大切だ。
これまでのように、他に見当たらないとか、何となく安心感があるとか、そうした曖昧で無責任な選択理由で票を投じることがないように、しっかりと現政権の姿勢を見極めることが大切だ。
「桜を見る会」の前日に安倍晋三首相の後援会が主催した夕食会をめぐり、662人の弁護士や学者が21日午前、公職選挙法と政治資金規正法に違反した疑いで、首相と後援会幹部の計3人に対する告発状を東京地検に提出した。
こうした行動も安倍首相自身が説明責任を闇に付す態度に憤慨する健全な市民の声だ。
「刑事告発を含めた法的責任の追及を目指す」と発言している。
「桜を見る会」を追及する弁護士の会・宮城共同代表の小野寺義象弁護士は「首相の国会議員としての被選挙権に関わる問題。内閣総理大臣であること自体に問題がある」「犯罪構成要件を示しながら追及していきたい」と語りました。
桜以外の森友、加計問題でも、文書改ざんなどの経緯、保管文書の廃棄などの真実を開示拒否することに終始する安倍総理の政治姿勢に対する怒りの行動だろう。
もう、市民はそろそろ安倍内閣、その取り巻きの官僚達の現政権に対する忖度を見逃すことは、市民として、同罪だと言う意識が必要だ。
我々は不正や犯罪を見逃すような市民であってはならない。 説明責任をしっかりと出来ないような政治家を厳しく処罰することも我々の使命だと命じる必要がある。
自分が選択した政治家であるなら、さらにその責任をしっかりと取るのが当たり前だ。 我々は選挙で選ぶ政治家に対して責任があるのである。
だからこそ、その政治家が正義を忘れるような行為をするなら、それ相応の対応をするのは当然である。 今後も声を上げ続けることは、市民の義務として続けたい。