隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1590.鳥追い

2016年01月16日 | サスペンス
鳥追い
読了日 2015/12/29
著 者 和田はつ子
出版社 角川書店
形 態 文庫
ページ数 284
発行日 2000/02/10
ISBN 4-04-340705-X

 

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昨日近くのヤマダ電機で、SATA(シリアルATA=ハードディスクの接続方法)をUSBに変化できるケーブルを買ってきた。訳あって使えなくなったパソコンから、取り外したHDDを外部記憶に使おうと思ってのことだ。さらには、今パソコンと接続しているHDDをBDレコーダーに録画用として使おうとしているのだ。
今は僕のようにパソコンから取り外したHDDだけでなく、安く出回っている内臓用のハードディスクを、外付け用として使うためのケースもいろいろ出ている。USBケーブルで簡単に接続できるので、ケーブルやケースの需要があるのだろう。
僕は取り外したそのままの形で、接続できるのと価格もケースより安価なので、ケーブルにしたというわけだ。 今では、少し前には考えられなかったような、大容量のHDDが出回っており、テレビ受信装置が付属したパ ソコンでは、録画も行えるように3TBとか4TBなどと言う大容量のものが、内蔵されるようになっている。
そうした大容量を持つHDDは、たくさんのデータを保存できる反面、いったん故障したり壊れたりすると、大きな打撃を受けるデメリットもある。そうしたことを防ぐためには、こまめににバックアップを行う必要もある。

 

 

帰宅後、早速僕はパソコンとケーブルでつないだHDDに、従来使用していた外付けのドライブからデータを移し替えた。不要になった2TBのそのドライブは、録画用にディスクレコーダーに接続して使うつもりだが、まだ接続していない。今日この記事のアップロードが終わったら、取り掛かるつもりだ。
今ではレコーダーも昔のVHSビデオテープの時代と違って、高画質のデジタル録画だから、画質を少し上げただけでも、結構な容量を使うことになる。そのため内蔵されるハードドライブも、だんだん大容量のものが採用されている。しかも、現在販売されているレコーダーは、外付けのドライブ対応になっているので、かなりの録画データが保存できる。
ミステリーを読むことと同様に、ミステリードラマや映画を見ることも、僕の楽しみの一つなので、これから大いにこのHDDが活躍することになる。それでも前述のとおり、突然のデメリットも考えられるから、残したいものはDVDやBDなどの保存して必要もある。

 

 

者の本は2012年10月に「享年0.1歳」を読んだのが最後だから、もう足掛け4年も前のこととなる。この読書記録を始めたころ、僕はサイコサスペンスに夢中になって、最初に読んだ「心理分析官」で、ファンとなって作品を読み継いできた。それにしても、前回から随分間が空いた。
間もなく1600冊にも及ぼうとする読書量だから、好きな作家の本でもそうそう続けて読むというわけにもいかないのは、仕方がない。それでも本書で15冊目となるから、多く読んできた方だろう。
和田はつ子氏はこうしたサイコサスペンスの中にも、同じ主人公が登場するシリーズ作品を書いている。「心理分析官」をはじめとする加山知子シリーズ、本書で活躍する日下部遼&水野薫シリーズなどだ。いつでも面白い本を読もうとすれば、そうしたシリーズ作品を選べば安心なのだが、違う傾向の作品も読みたいし、新たな作者による新たなストーリーも読みたいという欲求も抑えられない。それに僕のように貧乏で新刊を買えないものにとっても、少し時間を置けば半額以下の安い価格で販売する古書店がいくらでもある。
読書好きのものにとって良い時代が来ているのだ。

 

和田はつ子氏の作品の多くが角川書店のホラー文庫に分類されており、今までそれらの何点かを読んできたが、確かに起こる事件そのものはホラーと言われてもいいようなものだ。しかし僕は決してホラー小説だと思って読んできたわけではない。いずれも論理的な解釈が行われて、特に本書に出てくる文化人類学の助教授・日下部遼と警視庁捜査1課の刑事・水野薫のコンビが活躍するシリーズでは、助教授の専門的立場からの解釈が事件解明への助けとなっている。
ところが今回読んだ本書は従来僕が読んできたものとは、いささか趣が異なり、SFかあるいは超自然的な出来事を描いているのだ。
アイヌの末裔でもある日下部助教授の経験と知識は、それでもあらゆる可能性を鑑みて、地方の伝説にうたわれる出来事が、実際に起きていたことを推量されるという結果を招いている。
そんなことで、僕は少し驚いたが、それでも著者の作品独特の、事件発生から水野による日下部へ、事件への関わりを誘い込む成り行きに、僕はワクワクするような気持ちをもって読み進めるのだ。

まだまだ著者の未読の作品はたくさんある。何年か前からは著者の作品が、時代ミステリーへと移って、現代ものが無くなっているようで、寂しい気もするが未読の作品を探して、少しずつ読んでいこうと思っている。

 

 

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