胡蝶殺し | ||
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読了日 | 2019/07/31 | |
著 者 | 近藤史恵 | |
出版社 | 小学館 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 270 | |
発行日 | 2014/06/25 | |
ISBN | 978-4-09-386380-3 |
年の付けが一度に回ってきたような、千葉県の台風被害は想定外の停電や、それに伴う断水というインフラ被害が続いており、熱中症が原因と思われる死者も出ている。後になっていろいろと事前の備えについて、反省が成されるのだが、自然災害は我々の想定をはるかに上回る勢いで、襲い掛かる。
ずっと前にテレビでアメリカを襲ったハリケーンの、進路を変えられるか、あるいは勢いを軽減させることが出来るかという趣旨の試みを放送していた。かなり前のことなので、詳しいことは忘れたが、遠い将来には、そうした台風をコントロールできるようなことになるのか、ならないのか、僕にはわからない。
主旨は違うが、近ごろスウェーデンの少女、グレタ・トゥンベリさんの訴えが契機となって、世界中の若者によって、世界の首脳あるいは政治家たちへの温暖化対策の急遽実施が訴えられている。
そんな、言ってみれば当たり前のような意見が、一人の高校生女子の行動によって、世界に広まること自体が、今の世の中の状態を示しているような気がする、のは僕の偏見か?
思い込みという僕の悪い癖がまた出て、図書館で見かけて本書を借りてきた。近藤史恵氏の梨園ミステリーシリーズが好きで、本書もそのシリーズだとばかり思っていたら、違っていた。
若い頃からの歌舞伎フリークだったという、近藤史恵氏の梨園ミステリーをこよなく愛する僕は、もっとたくさんのシリーズを読みたいと思っているのだが、なかなか思い通りにはゆかないのが世の常で、作家としての活動はいろいろな形の作品を生み出すことに、情熱を傾けているようだ。
まあ、それでも期待したものとは異なっていても、もちろん近藤作品のファンである僕は、面白くこの作品を楽しんだ。歌舞伎には全く疎い棒ではあるが、人間の多様な生き方や、人生の不思議さというようなものが、その生涯をどのように変えていくのか、といった興味を持たせて読み終えた。
ログへの投稿が大分間が開いて、日が経つにつれどんどん億劫さが増して、このまま終わってしまうかもしれないという、気もして今日とりあえず何か書いて、投稿しなければという気になった。
従来僕の日常でテレビを見るということは、順位としてはかなり下の方なのだが、ここ1か月余は何となくテレビを見るという、好ましくない状態が続いて、夕食後の時間は読書という決めが崩れて、テレビに時間をとられて、読書はそっちのけ状態と本を読むことそのものが、面倒とまで思うようになったのは何だろう??
僕から本を取ったら何も残らないではないか、と、気を改めこれを書いている。何もかも歳のせいにはしたくはないが、これも加齢による一つの障害か?僕が一番嫌いだった何となくテレビを見て過ごす、という日常からの脱出をしよう。
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