虹へ、アヴァンチュール | ||
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読 了 日 | 2002/08/19 | |
著 者 | 鷹羽十九哉 | |
出 版 社 | 文藝春秋 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 362 | |
発 行 日 | 1986/05/25 | |
ISBN | 4-16-742201-8 |
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戸川乱歩賞を最年少で受賞した、石井敏弘氏の「風のターンロード」(242.参照)と同じく、こちらもバイクを跳ばす主人公だ。
だが、作者は石井氏とは両極端の年長の方だろう。塾を経営しながら、休みにはバイクでのツーリングを楽しむ55歳のおじさんだ。この作品もそうした趣味の中から生まれたものだろうが、その気持ちの若さから生まれた主人公は、29歳・フリーのカメラマン、松平菊太郎。柳橋の料亭「倉田楼」の一人息子という設定である。
彼は、阿蘇山のふもとで、天草で知り合った岡村ミドリ―ミドリちゃん―の死に遭遇する。彼女は刃物で胸を一突きにされた挙句、ガソリンをかけた藁束と一緒に燃やされようとしていたのだ。彼は、愛車ゴールド・ウイングGL1100を駆って事件に飛び込む・・・。
アメリカ大陸横断の、ロードムービーさながらの、スピード感溢れる、ノンストップアクション・ストーリーだ。
話の運びが軽快でコミカル。第1回サントリーミステリー大賞受賞作。テレビ朝日系列で、中村雅俊氏主演によりドラマ化されているが、未見。
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