新・事件 断崖(がけ)の眺め |
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読 了 日 | 2005/04/28 | |
著 者 | 早坂暁 | |
出 版 社 | 大和書房 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 167 | |
発 行 :日 | 1984/11/20 | |
ISBN | 4-479-54027-X |
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HKドラマ人間模様・事件シリーズの最終作。
このシリーズドラマの脚本は早坂氏の書き上げた後、あるいは途中で、本職の弁護士のアドバイスをもとに、修正が行われるということだ。
日本の法廷では、英米の陪審員制度の下で行われる裁判と違い、弁護士が、あるいは検事が、劇的な弁論を闘わせるということはないというのだ。
法廷ミステリーといえば、アメリカのE・S・ガードナーのペリー・メイスンがあまりにも有名だが、僕は、このシリーズも決して引けをとらないと思っている。
検事側の証人に対し時には、怒りをぶつけるような質問をする菊池弁護士にメイスン以上のものを感じる。
それに菊池弁護士を演ずる若山氏のキャラクターがよく合っていたともいえる。
今作では、レギュラー陣の他には、大岡氏の「事件」にも出演したいしだあゆみ氏が被告に扮し、その伯母に丘さとみ氏、被害者の作曲家に小林薫氏、その妻に黛ジュン氏、音楽仲間に三田村邦彦氏、司法修習生に二谷友里恵氏など多彩なゲストが出演している。
今回は、甥の武史や娘の志那子に勧められた見合いの席で、見合い相手の、病院の婦長をしている今泉信江から姪の佐野ミキの弁護を依頼される。というのが発端だ。
歌手を目指すミキは作曲家・野々村のレッスンを受けているが、野々村に言い寄られマンションの12階から突き落とした容疑で起訴された事件である。
公判の進行と共に佐野ミキの妊娠や、被害者野々村に関する意外な事実が明らかになっていく。
作曲に関して本職の作曲家から意見を聞く場面で、船村徹氏が実名で出演している。
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