隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1861.半七捕物帳(三)

2018年12月30日 | 時代ミステリー

                                            

半七捕物帳(三)
読 了 日 2018/06/14
著  者 岡本綺堂
出 版 社 光文社
形  態 文庫
ページ数 421
発 行 日 2001/11/20
ISBN 4-334-73231-3

 

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年ぶりのブログ投稿は、忘れていることが多くて、まるで初めての時を思い起こす。ちょっとドキドキ、少しわくわく、といった感じで、ドロップキャップを設定したり、表紙の写真をアップロードしたりと、結構大変だ。
ブログの再開は年が明けてからでもいいか、と思っていたが、中山七里氏の著作『中山七転八倒』を読んでいたら、「承認欲求」という言葉が出てきて、僕のブログもそうしたことの一つかと、急遽書いてみることにした。いや、中山氏自身はそうした「承認欲求」は子供の時から一切持ち合わせていないということなのだが、普通の人は大なり小なり持ち合わせているはずだから、中山氏の育った環境と、自身の心の持ち方で、そうなったのだろう。
まだ、3分の2ほど読み終わったばかりで、全部読み終わるのは多分明日になるだろうが、この著者の日記はページを繰るたびに、「アハハ・・・」と思わず声に出して笑ってしまうほど面白く、それはそれは、氏の著作に負けず劣らずの面白さなのだ。僕はこのブログの中で、何度となく中山氏を職人作家だと言ってはばからないが、この中でも言っているように、人を楽しませるという精神で書かれている著作だから、面白くないはずがないのだろう。
そして、その職人ぶりが余すところなく発揮される様子も描かれており、次々と出版社の編集員の要望を受託して、執筆活動を続ける著者の姿勢から、すごさを感じてしまうのだ。アア、このくらいにしておこう。この本に関しては、1週間ほど後のブログに投稿する予定だから、その時に書くことがなくなってしまいそうだ。

 

 

時代小説が続くことになり、翻訳の海外ミステリーが続いたせいで、その反動が生じた、というわけではない。だが、前回の(といっても6月の事だ)「眠狂四郎」シリーズで、時代小説の魅力というか、その楽しさを改めてよみがえらせてくれたのだ。
光文社文庫のこのシリーズは、全6巻で完結しているが、僕の手許には本書が発行されて間もないころ、新刊で買ってそのまま積ン読となってしまっていた。今回読み始めてみて、数ページを読み進むうちに、次第に胸が高鳴るのを抑えられなかった。
この第1巻を読んだのは、2010年3月の事だから、8年も前の事だといささか僕の読書に関して、かなりいい加減なものだという思いがわいてくる。少なくとも読んでいるうちは、こんな読みやすく江戸時代の風俗や人情の機微、半七老人の穏やかな語り等々が胸に迫り、どんどん続けて読もうと思うのに、読み終わってしまうと忘れてほかの本に手を出すというのは、どういう神経をしているのだ。
まあ、「それでもいいではないか。」と僕の中のもう一人は言うから、「それもそうだ。」と、僕はすぐに納得してしまうところがダメなところなのだ。

 

 

ブログが半年に及ぶほど更新されなかったのは、肝心のパソコンが壊れてしまったからだ。
おかげさまで、パソコンとインターネットのない暮らしは、穏やかで何にもすることのない、ノンビリとしたものだったから、ずいぶんしばらくぶりにそうした暮らしになって、これもいいものだという気にもなった。誰かが、「パソコンは金食い虫だ」と言っていたが、NEC121(ワンツーワン)センターに、パソコンの症状を伝えたところ、修理代が6万5せんえんになるという。貧乏人の僕はその金額に驚いて、これはうっかり修理にも出せないな、ということで、6か月もほっといたのだ。
このPC-DA770AARという機種を買ったのは、2015年だから、まだ3年を少し過ぎたところでの故障だ。こんなに早く故障したのは初めてだ。パソコンはこんなにも早くダメになってしまうのだろうか?どうも納得できないでいるのだが、直って手許に来てしまっているのだから、グダグダ言っててもしょうがないか。

 

収録作
# タイトル
1 雪達磨
2 熊の死骸
3 あま酒売り
4 張り子の虎
5 海坊主
6 旅絵師
7 雷獣と蛇
8 筆屋の娘
9 半七先生
10 冬の金魚
11 松茸
12 人形使い
13 少年少女の死
14 異人の首
15 一つ目小僧

 

 

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