暗い日曜日 | ||
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読 了 日 | 2008/05/16 | |
著 者 | 仁木悦子 | |
出 版 社 | 角川書店 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 270 | |
発 行 日 | 1979/08/20 | |
書肆番号 | 0193-145404-0946(0) |
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馴染み仁木悦子・雄太郎の兄妹の活躍するスト-リーが1篇、結婚後仁木悦子から浅田悦子になった主婦の活躍を描くものが1篇、私立探偵・三影潤のものが1篇に、子どもを主人公に据えたものが1篇など、バラエティに富んだ短編を集めた作品集。
今更ながら、著者の偉大さを認識して読み続けてきたが(本作で18冊目?)、まだ未読の作品がかなりあるようだ。
収録作のタイトルは下記の初出一覧の通りだが、最初の表題作ともなっている「暗い日曜日」は、仁木兄妹のシリーズで、1962年「宝石」12月号に発表された作品だから、かなり古い作品だ。しかしこのような作品を読んでいると、若い頃寝る間も惜しんで探偵小説を読み漁った頃のことを思い出して、オーソドックスなミステリーのストーリー展開に、幸せなひと時が訪れる感覚だ。
作中の主人公である仁木悦子は、著者が自由に外を駆け回れたら、そうするであろうと思われるような活発さを示して、そうした面からも興味深い。
小説が作家の想像から生まれるものだということが、この著者の作品ほど僕の胸に訴えるものはない。
私立探偵・三影潤の登場する「くれないの文字」では、彼が3日間のスキー旅行から帰ったところからスタートするが、月に一度はリフレッシュのための休暇をとり、スキーへと出かける探偵の行動さえも、僕は読んでいて、つい肢体の不自由だった著者の願望の現われといった読み方をしてしまうのは、失礼なことなのだろうな・・・。
# | タイトル | 紙誌名 | 発行月・号 |
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1 | 暗い日曜日 | 宝石 | 1962年12月 |
2 | くれないの文字 | 小説サンデー毎日 | 1970年4月 |
3 | うす紫の午後 | ミステリマガジン | 1978年3月 |
4 | 早春の街に | 小説推理 | 1978年4月 |
5 | かわいい妻 | 小説サンデー毎日 | 1972年11月 |
6 | 木がらしと笛 | 推理 | 1972年12月 |
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