AM7:06 ケイタイ電話が鳴った、取り上げるも間に合わず
切れた、永らく会っていない山の親父さんからだった。
すぐ折り返し電話するも通じなかった、・・・・???何故!
気になりながらも日常の生活に入っていく。
昼休みケイタイへ・・・通じない ?
車の運転中か ? みかんの取り入れに多忙故か ?
奥さんに確認するため家へ電話をかける・・・!
一回鳴ると相手がすぐ出て来た、奥さんだった。
何か訳ありそうな気配だったので、遠慮なく聞いてみた。
「実は、みかんの取り入れ作業をしていたら、足のふくらはぎ
を怪我しましてね・・・〇〇病院へ入院しました !」
「Uさんが心配してくれるので・・・?」 と話して頂いた。
歳を取っての足の怪我は、よほど気をつけないと思わぬ事態を
引き起こす。
忙しい予定をこなして夕方、〇〇病院へ見舞いに出かけた。
親父さんは点滴をしているところだった・・・
私が突然顔を出したものだから、一瞬 訳が判らず困惑の体 !
数秒おいて笑みが漏れた ! 若い者と違って反応がいまひとつか、
日頃の弁舌が戻った、自分の怪我よりも孫の縁談話の心配である。
この病院は、松山でも有数な有名病院、患者さんが多い・・・!
声の大きい男ふたりが、話すものだから部屋中響き渡る、
お隣さんのベッドから、数回連続の咳払い・・・?
そこは、気配り充分で小心な私・・・!
「また出直します !」 親父さんは物足らないようだったが ?
私は腰を上げて隣のベッドに声をかけた ?
若い兄ちゃんだったが、驚いて会釈を返して来た。
暮れなずむ松山市内、山の稜線は茜色に染まって詩情をそそる。
次の用事のため一路東へ向かった・・・!
親父さんは、みかんの採り入れが気にかかる・・・!
「息子のUさんに任せたら好いがな ? 親孝行させてら良いよ !」
その会話を思い出しながらハンドルを握った。
年寄りは自分のことよりも子や孫の事が気にかかる ?
親を亡くして思うのだが、少しは心配かけた方がいい ?
( わしが居ないと! 何かと心もとない ?) とかえって元気になる。
<年寄り使ってちょうど良い、仕事取ったら先がない >
何をすることも無く、心配を取り上げたら、生きる希望を失う !
子供のことを、孫のことを、心配するのが年寄りの仕事。
「それを取りあげられたら、わしに死ねと言うのか ?」
年寄りの悲鳴が聞こえて来そうである。
「もうそこに、わしの座る椅子がない、行きつ、戻りつ未練じゃの!」
「Uさんよ! どうにか成らんかい ?」
・・・・・ 孫思う 寂しき爺の 独り言。
親父さんの溜息が聞こえて来そうである ・・・。。。
合掌
切れた、永らく会っていない山の親父さんからだった。
すぐ折り返し電話するも通じなかった、・・・・???何故!
気になりながらも日常の生活に入っていく。
昼休みケイタイへ・・・通じない ?
車の運転中か ? みかんの取り入れに多忙故か ?
奥さんに確認するため家へ電話をかける・・・!
一回鳴ると相手がすぐ出て来た、奥さんだった。
何か訳ありそうな気配だったので、遠慮なく聞いてみた。
「実は、みかんの取り入れ作業をしていたら、足のふくらはぎ
を怪我しましてね・・・〇〇病院へ入院しました !」
「Uさんが心配してくれるので・・・?」 と話して頂いた。
歳を取っての足の怪我は、よほど気をつけないと思わぬ事態を
引き起こす。
忙しい予定をこなして夕方、〇〇病院へ見舞いに出かけた。
親父さんは点滴をしているところだった・・・
私が突然顔を出したものだから、一瞬 訳が判らず困惑の体 !
数秒おいて笑みが漏れた ! 若い者と違って反応がいまひとつか、
日頃の弁舌が戻った、自分の怪我よりも孫の縁談話の心配である。
この病院は、松山でも有数な有名病院、患者さんが多い・・・!
声の大きい男ふたりが、話すものだから部屋中響き渡る、
お隣さんのベッドから、数回連続の咳払い・・・?
そこは、気配り充分で小心な私・・・!
「また出直します !」 親父さんは物足らないようだったが ?
私は腰を上げて隣のベッドに声をかけた ?
若い兄ちゃんだったが、驚いて会釈を返して来た。
暮れなずむ松山市内、山の稜線は茜色に染まって詩情をそそる。
次の用事のため一路東へ向かった・・・!
親父さんは、みかんの採り入れが気にかかる・・・!
「息子のUさんに任せたら好いがな ? 親孝行させてら良いよ !」
その会話を思い出しながらハンドルを握った。
年寄りは自分のことよりも子や孫の事が気にかかる ?
親を亡くして思うのだが、少しは心配かけた方がいい ?
( わしが居ないと! 何かと心もとない ?) とかえって元気になる。
<年寄り使ってちょうど良い、仕事取ったら先がない >
何をすることも無く、心配を取り上げたら、生きる希望を失う !
子供のことを、孫のことを、心配するのが年寄りの仕事。
「それを取りあげられたら、わしに死ねと言うのか ?」
年寄りの悲鳴が聞こえて来そうである。
「もうそこに、わしの座る椅子がない、行きつ、戻りつ未練じゃの!」
「Uさんよ! どうにか成らんかい ?」
・・・・・ 孫思う 寂しき爺の 独り言。
親父さんの溜息が聞こえて来そうである ・・・。。。
合掌