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令和2年度選択式試験について1

2020-09-04 05:00:01 | 試験情報・傾向と対策

令和2年度試験が終わり、
受験された方のうち多くの方は、すでに自己採点をしているかと思います。

正式な基準点は、合格発表まで明らかにはなりませんが、
絶対に大丈夫だという結果だった方、いるでしょう。
逆に、残念という方もいるでしょう。
で、どちらでもなく、
基準点がわからないと、どうなるか微妙な状況という方、
かなり多いのではないでしょうか。

そこで、令和2年度選択式試験について、
難しい空欄もありましたが、容易に正しい選択肢を選ぶことができるものが
いくつもありました。
そのため、トータルとして見ると、それなりに得点をすることができる内容
といえます。
ただ、知識に正確性を欠いていると、正しい選択肢を選びきれないということが
ありそうな問題もあり、そのようなものを正解できず、得点が伸びなかったという
こともありそうです。

合格基準点は毎年度補正されていて、
前年度の平均点との差を少数点第1位まで算出し、それを四捨五入し換算した
点数に応じて前年度の基準点を上げ下げします。

たとえば、差が「-1.4点」なら1点下げ 「+1.6点」なら2点上げ 
となります。

ただ、科目別の基準点の引下げがあったりなどすると、
必ずしも平均点の上下だけではありません。

では、令和2年度の基準点について、平均点で考えた場合、
問題の質からすれば前年度と同じ「26点」と予想できますが、
どうも受験者の得点状況が伸びていないので、24点前後となるのではないでしょうか。


科目別にみた場合、
まず、「労働基準法・労働安全衛生法」について、
労働基準法のBとCは判例からで、Cは、かなり難しかったです。
Aは基本で、正しい選択肢を選ぶことは容易だったでしょう。
「労働安全衛生法」は、Dは基本ですが、Eは超難問といえ、当てるしかない
レベルといえます。
CとEが正解することができず、さらに、他の空欄の1つを間違えているという
受験者は少なからずいるようで、そのため、基準点の引下げがあるかもしれません。

「労災保険法」は、通勤の定義などからの出題で、基本的な事項です。
ただ、CからEは、やや勉強が疎かになっている可能性があり、正しい選択肢を
選べなかったということがありそうです。
とはいえ、全体で考えれば基準点の確保は容易なので、
基準点の引下げはないでしょう。

「雇用保険法」は、最近の傾向(条文の抜粋・引用)とは違った出題でしたが、
いずれにしても基本的な内容といえます。
そのため、満点も難しくはないレベルです。
ただ、4つの空欄が過去の傾向どおり数字関連で、数字に関連する空欄が多いと、
受験者の得点が伸び悩むことがあります。とはいえ、今年度の問題の場合、3点の
確保は難しくないので、基準点の引下げはないでしょう。

「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、その内容に驚かれた受験者が
多かったようです。
全ての空欄が統計調査の名称でした。
労働に関する統計調査は、択一式、選択式どちらからも、何度も出題されていて、
それらの問題を解いたことがあれば、主要な統計調査は知っているはずです。
そのため、問題文から調査の名称を選べなくはないものもあったはずです。
ただ、そうはいっても、かなり厳しい問題といえます。
そのため、基準点が2点に下がる可能性が高いです。


今回は、ここまでです。続きは次号で。
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労基法H25-6-A

2020-09-04 05:00:00 | 今日の過去問
今日の過去問は「労基法H25-6-A」です。


【 問 題 】

労働基準法は、同法の定める基準に達しない労働条件を定める
労働契約について、その部分を無効とするだけでなく、無効と
なった部分を同法所定の基準で補充することも定めている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【 解 説 】

労働基準法13条「労働基準法違反の契約」では、「労働基準法で
定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分に
ついては無効とする。この場合において、無効となった部分は、
労働基準法で定める基準による」と規定しています。
つまり、労働契約すべてが無効となるのではなく、基準に達しない
部分だけを無効とし、その部分を自動的に労働基準法の基準まで
引き上げるようにしています。


 正しい。


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