天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

修善寺

2012-06-13 | 日記
4月21日、修善寺温泉へ行って来ました。

当初は東京出張と絡めて行くつもりでしたが、旧知の友人が同行することに。その友人が転職前という事で、極力節約して行くことになりました。彼とは小学生の頃からの「撮り鉄仲間」で、よく一緒に大垣夜行にも乗りましたから、貧乏旅はお手の物です。

大阪から修善寺ですと、バスで静岡あたりまで行くのが最も安く行く方法のようですが、時間的な制約もあります。「プラットこだま」は、いつの間にか三島や熱海の設定が無くなっており、使えません。近鉄の優待券がありましたので、これを使用するのが一番安く、時間的にも間に合うことから、大阪から名古屋まで近鉄、豊橋まで名鉄に乗り、在来線で三島に行く事にしまいた。

出発前夜、3時まで飲んでいたので起きれるか不安でしたが、仕事と違って鉄道に乗れるとなると見事に目覚めるものです。京阪守口市駅から準急に乗りました。守口市駅で待ち合わせをする普通が新3000系、私が乗る準急が8000系、対向の出町柳行き急行も8000系という、不思議な光景でスタートです。



淀屋橋からポールスターに乗って難波へ。ここから7時発のアーバンライナーに乗車します。やって来たのはPlusの方でした。帰りは乙特急の予定でしたので、あまり機会も無いだろうと、デラックスカーに乗車しました。このアーバンライナーも、デビュー時に同行の旧友と写真を撮りに行ったので、そんな話題でも盛り上がります。

デラックスカーは、リニューアル後は初めて乗りました。電動リクライニングシートを最も倒しても、後ろの人の邪魔にならない位に広々としています。可動式のヘッドレストを動かせば、とても快適なシートになります。追加料金も全然惜しく無い快適性でした。

喫煙コーナーにもいってみました。新幹線のそれと似たような作りですが、喫煙コーナー自体にドアがついておらず、仕切りと空気清浄機の様なものは有りましたが、やはりタバコの煙を完全に封じる事はできない様な造りでした。タバコの苦手な人にとっては、ましてこのデッキを通ったり近くの座席に座る事になると、たまらないでしょう。



津を出ると、快速『みえ』としばし並走しました。関西本線は、数年前のダイヤ改正で、区間快速を含め、名古屋ー四日市間で快速を大増発させました。キハ58にカミンズ社の大出力エンジンを搭載した『みえ』のデビューも鮮烈でしたが、この快速高頻度ダイヤも強烈なインパクトでした。近鉄にはどの様に作用したのでしょうか。

少し乗り足りない位の感覚で近鉄名古屋駅に到着。大阪方の車輌は様変わりしましたが、こちらはお馴染みの面々ばかりで落ち着きます。
飲み物などを買い足して、名鉄乗り場に向かいました。今では『新名古屋』駅ではなく、『名鉄名古屋』駅なのだそうです。
名鉄に乗る機会もそんなに無いので、ここも指定席券を購入する事にしました。貧乏旅行のつもりが、それなりにグレードアップしていきます。



特急ホームに、荷物を落下させるような滑り台を見つけました。新聞輸送の際に、ここを滑り落としていたのでは無いかと推理します。
確かに名鉄では今でも夕刊のみ新聞輸送を行っていますが、パレットや台車を使っているようなので、この滑り台を使っているかどうかは分かりません。



豊橋行き特急のまえに、中部国際空港行き特急が入線して来ました。ホームには外国人の姿もチラホラ見受けられます。「新名古屋」時代とは随分変わったことを感じさせます。



その後に豊橋行きの入線。ひょっとしてパノラマスーパーかと期待しましたが、1700系でした。
これも清潔感ある明るい車内で快適ですが、やはり趣味的にはパノラマスーパーに乗りたいものです。
豊橋到着まえに、長いアナウンスがありました。名鉄や名古屋市交通局の『manaca』と、JR東海の『TOICA』が、今日から共通になったとのことです。その説明でした。豊橋では、JRホームへ向かう場所に、何機かの機械が置いてあり、係員も数名が待機していました。初日ですから、トラブルも多いでしょう。

豊橋では4分の接続、小走りで浜松行きが待つホームに向かいましたが、発車ギリギリの乗車となりました。
いよいよ始まる東海道鈍行の旅ですが、トップバッターは幸先良く311系でした。同行する友人ともよく乗った車輌です。313系に押されて今では第一線を外れましたが、ほどほどに国鉄テイストも残っている、良い味を出している車だと思います。

浜松では5分の乗り換えで興津行き211系へ。東日本の東海道線では姿を消した211系ですが、東海区間ではまだまだその雄姿を楽しめそうです。力走中のモーター音が何とも言えません。

静岡で捨てて、静岡始発の沼津行きを待ちます。13分の待ち合わせなので、駅蕎麦を食べました。ようやく温かい食べ物に出会えて嬉しかったのですが、ここの肉蕎麦が生姜の効いた大変おいしいもので、満足しました。



そしてやってきた772Mは373系、知らなかっただけにとても得した気分になりました。
同行の友人とは165系の「大垣夜行」には何度も乗りましたが、373系の「ムーンライトながら」には一緒に乗ることはありませんでした。大垣夜行がこの車だったら旅行はもっと楽だったなと、そんな話しで盛り上がります。

373系は興味深い車輌です。普通・快速・ライナー・特急の運用をこなし、3両・6両・9両と両数も様々。大垣-米原間のローカル運用に就いたり、「セントラルライナー」のアシストを務めたり、臨時列車にも起用されるなど、活躍の場所を選びません。また、近年無くなりつつあるイラスト入りヘッドマークを掲げているのも、様々な表情が楽しめて嬉しいです。ただ一つ、165系を駆逐したというのが残念なところでしょうか。

沼津からはひと駅だけの乗車で、313系がやってきました。豊橋から311系→211系→373系→313系と、多様な車両で乗り継げたのは大変ラッキーでした。

修善寺への最終ランナーは185系「踊り子」。特急料金無しで乗車できるのはお得な感じがします。
デッキやトイレに色濃く残る国鉄の名残を観察。シートは不評だった転換クロスからリクライニング機能付きに変えられているので、まだまだ頑張って欲しいと思います。




185系「踊り子」も、実に魅力ある特急です。特急最長15両での運転、グリーン車2両連結、私鉄線への乗り入れ、付属編成のみの運転など、多くの特徴を持っています。さらに「踊り子」という列車名では、「サロンエクスプレス踊り子」「お座敷踊り子」「ウイング踊り子」「リゾート踊り子」等、様々な名称が生まれ、使用車両や運転区間も様々で、話題に欠くことの無い列車では無いでしょうか。



大阪から約8時間、9本の列車を乗り継いで修善寺に到着しましたが、終わってみればあっという間に感じられるほど満喫できました。