野村と星野のどっちもどっち

　星野が楽天の監督になると、野村がまた騒ぐ。
　野村は面白い有能な監督だと思っているが、しかし天下の悪妻にほれ込んだ弱みで、たまに醜態をさらす。つい最近もどこかに入院したのに、悪妻の八方美人は「元気だよ」とウソをつき、まさか死ぬのかとスポーツ紙を走らせたし、退院したら挨拶くらいしろと思うのに、平気でまた講演活動して商売稼ぐ。その稼ぎは全部年上女房に吸い取られるのだが、先に死ぬのは野村らしくて、あの悪妻は元気だ。
　でもこの悪妻にしても言うことは筋が通っている場合も案外多いものだが、どこかで意地悪なんだよなあ、性格的に。
　私が知っている野村の醜態とは、次男坊を裁判で勘当したことだ。団野村の弟が次男坊で、さっちーと外人との子供だった。これが初期スキャンダルのときに、さっちーがリトルリーグのカネを横領したことを告発して、夫婦を貶めた。その時に野村夫婦は裁判所で、この次男坊と縁を切るという民事を起こして勝ったのだ。私はその詳細をたまたま知っているのだが、野村は、「いくら実の母親が金銭的に不正をしていても、それを隠すのが息子というもので、いくら事実でもマスコミに公表して母親の不正を暴くような子供とは、縁を切りたい」と裁判所で宣言していたのだ。私は目が点になった。息子が正しいと思う。野村が離婚して、この子と一緒に住め。けれど裁判所は有名人野村の意思に従って、離縁を認めてしまったわけだ。変な裁判？
　こんなことを目撃すると、いくら野村スコープが野球界一の分析力があるといっても、さっちーの手のひらの中でオタクしているだけだと、ちょっと絶望的になる。まあ野球人なんてオタク系でもいいけれど。
　さて星野となると、これはもう野村以上の言語道断で、ブラックユーモアが一つある。北京の監督やったときに、「金メダル以外はいらない」と宣言したのだ。面白い銀メダルなら、それを道頓堀川に捨ててくれよと思ったが、運よく４位でメダルにはならなかったから捨てるメダルもなかったわけだ。
　こいつは久米宏と同じ男芸者だから、いつでも平気でうそつく本物芸者と同じで、まあ男芸者ほど信用できないものはない。
　あのイチローでさえ、星野は天敵である。名古屋のイチローは普通の子供のように中日が第一志望だったように、監督の星野は愛工大に来て「君を間違いなく取る」と言いながら、ドラフトのときに失脚して、後継にそれを伝えずに、イチローはオリックス指名で、どうして名古屋の子供が大阪に行くのかと、イチローがすねたのは、この星野が約束破ったからとなっている。
　現役の晩年には有名なトンチンカン事件もあって、ＷＩＫＩにも出ているくらいだから引用するが、

近藤貞雄や稲尾和久は自著で「打ち込まれてしまって星野自身が投手交代をベンチに要求してくるので交替させてやったら、さも交替させられたことが悔しそうにグローブを投げ捨てた」と述懐している。

　星野がいうには、俺は中日の星野ですよ。仮に自分が交代したいとしても、監督が無理やり交代させたようにファンに見せるのは、中日の中心選手にとっては当然のことだと、当時の監督の近藤にうそぶくというのだ。つまり男芸者というのは、保身のためなら、ウソでもきちがいでも、なんでもやるぜと、そういう程度の男だということ。
　んだからつまり、野球爺の再就職あたりの話は、相当割り引いて聞かないと、野村で３割引き、星野は８割引きだ。